（18.07.2015思い出し書き）森川くんとスカイプ。シャウビューネでのF.I.N.D.フェスティバル自分的開幕。サイモン・マクバーニー『Amzon Beaming: Work in Progress』。いわばソロ音声劇のライブショー。観客全員ヘッドフォン装着で、舞台上から“放送”される、リアルな肉声による朗読や台詞やアナログにその場で出す効果音もしくはその場で拾った音声、と、あらかじめ録音されているらしき街頭や密林の効果音や会話、を立体音声再現の左右や前後を逆にしてみたり音響的に動きをつけてみたり声の高低だけ変えてみたりなど技術を使って、ふぅw、舞台上での動きも巧みに配しながら、アマゾン源流への旅物語を独り語り鑑賞する。うっかり落とした思い出録画VHSビデオが壊れて茶色い磁気テープがずらずら引っ張り出され、その堆積が後の草叢を歩く音の効果音に使われるとか、例えばそんな素敵に憎い仕掛けがそこここに。音響技術をとても贅沢にとても自由に使った点はとても楽しめた、けどいかんせん英語台詞、字幕はあるものの読みにくいし、耳頼りなのもあって特に後半スリープモード……。
『Civil Wars』。居間的な設えの舞台上で淡々とビデオに向かったモノローグが行なわれその映像が背後のスクリーンに白黒で投映される。語る内容は、シリアの自爆的聖戦活動へ参加する若者を起点に、父親や子供時代についての個人的な体験で、台詞はフランス語とフラマン語で字幕理解という言葉の壁系。問題提起や個人な領域の取り上げ目線は一定に共感できるけど、それを舞台上でそうやるかそうなるかそれなりにご立派な舞台装置でそうやるかてなあたりに欧州的腐臭をうすら嗅ぎ取ったのもまぁ事実。終演後ザンドラとバッタリするやいなや二人でゲンナリ笑いし合っちゃった。
weristjack『Wandering Stars』記録ビデオの追加撮影だっていうんで出かけるたら、諸事情により再度のランスルー、お客のいない追加公演状態で、僕以外はもっと拘束されててみなヘロヘロ。終了後ざっくり片付けて廊下でビールなんぞ吞んで、記念写真してやっと解散。深夜バスN2はバス停が見えた時点で走り去るの目撃でアレックスまで歩き〈地下鉄U5が終わった深夜のバスN5を初めて使う。ベルリンでたぶん一番だだっ広い東独風味な大通りを、真っ直ぐに淡々と夜走る。いろいろなありがたさの極個人的なシンボルな気がした〉
