ますだいっこうのあと@ベルリン

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『Something for the Fans』[ベルリン2014]

独語自習。〈にしても部屋ま隣のリビングで同居人の男友達が次々集まってボードゲームらしき始めてんだけど、うーんいつまで続くかしら〉
Damian Rebgetz『Something for the Fans』@HAU3。イメージ写真の期待以上で大喜び。FunsじゃなくてFansと題するように扇風機に関するレクチャー/サウンド・パフォーマンス。ウォーミングアップに耳を手で覆ったり軽く叩いたりの“コレオグラフィー”、東独時代製や両方向同時に風が出る球体など珍品?含む扇風機の紹介はもちろん、それを各種マイクでいろんな位置で音を拾うとさまざまに聞こえること、モーションタイポグラフィックで字幕的役割も果たす“研究結果”テキストやホームビデオっぽい映像、オーストラリアでも赤道近くのダーウィン出身で扇風機への興味が湧いたきっかけエピソードや、70年代韓国政府が扇風機の使用を、たぶんたぶんだけどつけっぱなしは体に悪いからと、中止を呼びかけた云々や、あらかじめ予告された4章構成の合間には扇風機偏愛につながる洋楽カラオケとしかいいようのないレベルのラブリーな歌の披露や、観客を一人舞台にに呼んで意見を聞いたり照明の影で人型を描いたりなシーンや、盛りだくさんだったり、特に僕にとって身近な電化製品をいろんな切り口でユーモラスに紹介する手口はさすがだったりで、終始ニコニコ拝見。ラストは映像が投影されていたパネルが割れ、巨大扇風機がバックライトとともに登場し、客席にまで風を届けるというベタさ。他小さな木製ボックス内をビデオ中継するシーン、カシオの電子楽器でチープに奏でるシーン、さまざまな音響コードの配線をコレオグラフィーと言っちゃうあたりなどなど素敵。喋りのドイツ語と英語のミックスが自然に聞こえたのも新鮮というか生き生き感だった。アフタートークの何かニコニコさで話し出したら脱線しがちな様子に隆夫ちゃんを連想しちゃいました。ちなみにドイツ語で扇風機はder Ventilator、3音節目のaにアクセント。
フリードリヒシュトラセ駅の日曜営業スーパー・エデカでジャンクスナック。
初視聴&落涙&エアハグ