ますだいっこうのあと@ベルリン

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ポリレアリステン『MACHT was ihr wollt』公演最終日

体調はわりと回復ノンビリ在宅して早め着到ストレッチ、定番スタジオ・ホワイエのカウチ集合フィードバック等、舞台で順番に動き提案式のウォーミングアップ=パワー部門・ストレッチ部門、全体把握しつつの歩き回りあたりでほどよき時間、休憩&準備、再集合でボイトレ、早口言葉、ズンガリ、とにかくエネルギー出し切れ!とヴィプケからの発破。
ポリレアリステン『MACHT was ihr wollt』公演最終日@シャウビューネ・スタジオ。「力・権力」がテーマだった今回、テレビのゲームショー的に、11人が、どこからかの声の指示に従ってさまざま課題をこなし自己プレゼンもしゲーム内での態度も評価されその得点で最終的に勝ったらば、自分の望むことに《力・権力》を使える、というお話。僕はゲイのアクティビスト役で、LGBTイシューだけでなくすべての差別撤廃を訴える台詞言いながら、地味服を脱いでピンクのワンピース姿になりアピールするシーンがまぁ見せ場。元受刑者へのダンス課題を助ける設定でコンタクトインプロ風に踊るうち、体の接触が相手の気に障ってドイツ語で「おかま!」呼ばわりされて激昂し日本語で「ばかのんけ!」と言い返す、てな場面もー。その他のテーマ/エピソードは、愛、女性としてのよりよい職位、シングルマザー、長寿、武器撤廃などで、ざっくり書けば、めいめいがプレゼンする景と、グループでの課題、可動装置のバリケードを飛び越える機械的運動、などでゲームは進行するも、次第にその枠組自体・《力・権力》を得て理想を実現することへの疑問が芽生え……といった展開。初日に観た芸術監督オスターマイアーまでが「それぞれのエピソードはリアルなライフヒストリーだと思った」云々な笑い話もあったりするけど、実際は週一のリハや2月の週末合宿リハでさまざまな角度から作ったシーンをミックス/入れ替えしたもの、僕の場合は個人的にまあ陸続きだけども。上演時間90分ほぼずっと全員が舞台上にいて、常に何らかのリアクションしなくちゃいけない、って芝居は初体験で、正直なところわりと直前までどうしたもんだかな疑問符頭上点滅だった。腐ったアングラ出身者はどうも大袈裟表情をしてしまいがちだし。ただ実際にお客さんの前で本番を5回やっていつも感じたのは、月並みだけど集団力というか、劇中設定では競争してるわけながら、一方で演技者同士としてのつながり感というか、信頼感というか、それあるがゆえの特に毎度間のリアクションや立ち位置が違ったり、何か新しい感覚をその場で受けとってそれに従うことができたのは、公演ごとの出来とは別に、新鮮な体験だったな、と。いやまあ、ドイツ語で舞台をやってること自体にもまだ相変わらず心身ともおっかなびっくりではあるのだけど(ズルズル書き予感につきココまで)。舞台写真が上記作品サイトとこちらに。
スタジオを出ると雨模様で、カフェ内に陣取って、グループの活動自体は7月までもうちょい続くのだけど、別れ惜しみモード配合でめいめいに、去年の演出チーム・ユストゥスくんとの再会にハート、役作りでサンタクロースまがいに髭モジャにしてたクラウディオの髭剃りイベントと同時並行でw、ヨーロッパ選手権初戦でドイツはウクライナを下し、な頃合いで撤収。tagebuch.
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