ますだいっこうのあと@ベルリン

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『エアロッシーニ』[ベルリン2014]

独語課題復習。独語講座、穴埋め問題、お題は女性&男性、ありがちなテーマ&毎度身構えちゃうテーマ。導入はこの曲紹介。終わりのほうの歌詞にはちゃんと同性愛への配慮もあり。とはいえ数人でディスカッションするとやっぱり服の色、例えばピンクを着てる男性はオカマよね、的な発言が飛び出してあーあーだったり。

n_polytope: Behavours in Light and Sound after Iannis Xenakis』@Stadtbad。元水泳場のまさにプール跡での音と光がランダムに生み出す空間展示、タイトルに現代音楽家の名があるので彼の作品との関連もあるかもしれない。ぼんやり夕暮れ時の外光と時折のレーザービームとLEDっぽい明かりの明滅と静かな音などの中“水のないプール”の底でへたりこんでました。地下鉄車内でモレスキンにここしばらくの不満を一気に書き/吐き出してたら向かいの席のほろ酔い男性から「中国語?」と話しかけられた。
『エアロッシーニ AiRossini』@ノイケルン・オペラ。『ランスへの旅、または黄金の百合咲く宿』というなんちゃら何世だかの戴冠式向けに作曲されたロッシーニの軽めオペラを、ずるずる開港延期されてるベルリン新空港を揶揄った歌詞に換骨奪胎した、オペラといいつつ予想を遥かに越えて小劇場な空間での軽装現代歌劇。どっかの広告ビジュアルでチェックしたんだけどね。元歌劇の粗筋もウィキ読みするだに宿屋を舞台にさまざまなキャラクターがただ登場し退場するばかりで無責任っぽくてステキ〜だったので、まあそのあたりは設定変えどもご同様で。銀行家、スパニッシュなでっぷり女客、アラブの金持ち、中華系スッチー、脳天気セレブ、太ったハッカーなどご登場。挙げ句の後半が、社会批判というか本気か揶揄りか紙一重なアンチ資本主義的なすったもんだで、避難誘導デモンストレーションが、デモのインストラクションになってるとか、もう口あんぐりらw。そんな展開でもちろん歌唱はオペラなので、実力は量りかねるけれど、かなりキてるわねぇ、という印象。大元にもある各国紹介がおそらくは出演者の出自国事情になってて、中華女性の歌うソニーも中国製サムスンも中国製アップルも中国製だとか、USAのハッカーがなぜか下半身パン一になったそのモッコリのたわわさとか、もう久々頭抱えた迷作でした。