ますだいっこうのあと@ベルリン

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チェルフィッチュ『地面と床』[ベルリン2013]

独語講座、B2ラスト2週間いわば予習的受講分本日で終了。メルケルが携帯盗聴事件をオバマに苦情を言う設定で再度電話会話実習、ひっちゃかめっちゃか。ミヒャエルの授業は5回あったわけだけど何だか慣れなかったな。B2試験受験各位は今日も欠席で、最終日的感慨も特になくさくっと解散。WG探しで怪しみながらやり取り中の住居@クロイツベルクを所番地で密かに訪ねてみたが、案の定建物入口脇に相手の名前はなかった。今回初のケバブ歩き食い。
チェルフィッチュ『地面と床 Ground and Floor』@HAU2。最前列どセンターw。新ピカ県立劇場で観てさっぱりだった象亀音速生活云々以来だ。震災&原発事故後の日本がクッキリ意識された内容で、素人耳にはノイズ的なのも含めサンガツの音楽が全編流れっぱなしの“音楽劇”でもあり、素直にひと言で書けば「浸透成分高配合」な作品だった。物語性は帯びつつも、人間関係・佇まい・台詞・展開がいい塩梅で抽象化されていて、とはいえそれらを起点にものすごく生々しい現実へも引き出せる/引き戻せる/引き寄せられる、という絶妙度。めくれあがったように動く手つき、どこか歪んだ立ち姿、黙々と虚空を彷徨う両の手、立ちすくみ、あるいは過剰な身振り手振り、楚々、停止、などなどなど、当日パンフに言及あったからかもだけど、彼らの動きに対する蓄積と、能への参照とを現在形にしましたとも視える身振りや動きもとてもとても興味津々だった。そしてそれらはとても慎み深い。メモ:地面≒土≒死≒現在過去≒現実世界、床≒木≒生≒現在未来≒劇場世界??下手からしか登場しない人々、板敷きの舞台、上手脇の鏡、字幕が投影される中央に吊り下がる太い十字形オブジェ、ドイツ語訳をつい読んでしまった、日本語に対する字幕自虐ネタ。
隣席男性、眼鏡茶髭ヤセ型が左側だったのが残念とかは余談すぐるねw。