ますだいっこうのあと@ベルリン

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オペラと劇場のナガーイ夜

ikkomasuda2010-04-10

昼過ぎポツポツ雨、ヴァインマイスターシュトラーセ駅で地下から上がると土砂降り。しゅん。フォルクスビューネ。フライターグショップ。ファンとしては聖地探訪?w メディア・マルクトでデジカメためつすがめつ…。偶然テンポレーレクンストハレ・ベルリン『squating. erinnern, vergessen, beseten』展。仮設らしき施設での現代美術展示。石膏ボードを積み上げたインスタレーションなど立体系、平面系が主でおもしろかった。河原温の日付作品一点置きが近年の作品のなか存在感。ギャラリー・ラファイエット。デパ地下見学。屋台でヌーテラのクレープ。生涯で実は初食だったりする。モチモチ食感に中華な小吃を連想。スターバックスでカフェ淫。二度目の土砂降り。情報誌熟読など。
「オペラと劇場の長い夜 Lange Nacht der Opern und Theater」。15ユーロのチケットを買えば、68のオペラ・劇場での今夜のためのいわばショーケース的な公演を観賞し放題、劇場をむすぶ特別シャトルバス8路線も乗り放題、という太っ腹イベント。赤い表紙のパンフレットを手に作戦を練ったりする人たちをあちこちで目撃。正直ちょっとした興奮状態で参戦。結果的に4本観て終了パーティにも行ってきました!
フリードリヒシュタートパラスト。上演中の『Qi!』からの20分バージョン。EW&Fブギーワンダーランドの男女半裸群舞で即アガる。遠望が残念。ポピュラーミュージックの歌唱に合わせてのダンス、舞台奥から出て来たスケートリンクでの華麗な氷上技など。普段なら観ない華美を垣間見た。
リミニ・プロトコル『Heuschrecken』@HAU3。チケット取り損なった作品の6時間バージョンw。題名はずばりイナゴ。舞台中央にビニールハウス作ってブンブン飼っちゃってましたぁ。イナゴ専門家、ミュージシャンなどが控え、ビデオ映像をスクリーンに投影。宇宙飛行士姿でイナゴワールドを歩く、解説なのかユルめのトーク、弦楽演奏をバックにリーディング、手乗りイナゴなどなど。映像もライブ・仕込み・合成と自在に。絶句でありましたとも。エサの草があるポイントに、ウランだの金だの小さなプラカードが立ってたから、鉱物資源競争みたいなことも込められてた様子。日本に来るかしら?
フォースド・エンターテインメント『アンド・オン・ザ・サウザンドス・ナイト』@HAU1。今夜限定という意味では見どころ性大。6人の俳優による即興語り6時間耐久レース、らしい。段ボールの王冠をかぶり、赤いケープをまとって、椅子に一列。僕が観た時点で3時間経過後。微妙にヨレた感じや“そうくるか!”と舞台上でウケちゃったり自爆したりが観てておかしかった。深夜1時の大団円、もちろん別に結末はつけないだろうけど、も見届けたかったわ。
ここからは2両連結の専用シャトルバスに乗車。って普段走ってるいわば市バス。目指す劇場のバス停を降りると、キャビンアテンダント姿の女装さん二名がプラカードを持って待機。パンフレットの女装っぽい写真だけでピックアップしたシアターOトンアート。予想どおりでムフフ。住宅街の建物の奥のさらに2階の小劇場。間口はタイニリアリスほど。いわば三馬鹿トリオ+アコーディオンのコミックミュージックショーと、映画のセリフ音声にリップシンクするショーとを観る。後者はしっかり女装さんご登場。芸歴(ゲイ歴?)長めとおぼしき方々ばかりなのである意味ぶっちゃけ汚れ系。シャーリー・バッシー、歌ってるのは違うかもだけど、のビッグ・スペンダーで舞台狭しと居並び見栄を切りまくる五人オンナは、鬼気迫るものがございましただす。もっちのろんで大興奮。
ブランデンブルク門経由でシャトルバス乗り継いでフォルクスビューネへ。この時点で1時頃。しばし入場規制があってなだれこむタイミングで、シェアルームのトビアスと遭遇。わぁわぁ喋りながら終了パーティの劇場内へ。ここでも絶句。巨大ミラーボールをつるした舞台、客席を取っ払った客席、劇場内全面を使ってのテクノ?パーティ。踊りたければ舞台のミュージシャン付近へ、ゆったり聴きたければ段差になってる客席部分でレイドバック、ロビーにはバーもあってもちろんフル稼働、サロンもある。「これがベルリンだよ」とトビアスが笑ってた。別行動になってから、違う住人カイともバッタリ。挨拶だけでも愉快。いやいやいや日本じゃこういう場所には足を運ばないけど、試しにとのぞいてみて大正解。
3時前、クラフトワーク(笑)ナンバーが流れ始めたのを聞きつつ劇場を去る。盛り上がるのは夜明けにかけて? 週末は深夜運転のUバーンでWGへ。別パーティ帰りの女子二人と同タイミング。