D社ガイド本シルクロード編テキスト校正、発送。
フェスティバル/トーキョー『火の顔』@池袋東京芸術劇場小ホール1を観る。
舞台の傾斜を上手に向け死体を引きずり上げる冒頭でいっきなり結末提示。いっかにもイマドキなケダル系猫背芝居の姉弟と、どこか踏み外してる空気の漂う父母の、最後の晩餐的長テーブル的セットと傾斜舞台で展開される崩壊する家族劇、か。外部として入ってくる姉の恋人役・ハイバイ岩井が微妙に空気をかき混ぜるタッチは小気味よい。台本どおりの裸姿登場でフリチ(以下自粛)。日本語訳戯曲の、正しく行間がない、しかし狂気というかズレというかが次第に立ちこめるプロセスの“乾燥した”雰囲気とは、今日の空気はかなり違っていたけれど、僕的に思うサンプルらしい“読み方”でこれはこれでまあまあ好き。もちょっと自作のようにニヒルでもよかったかもね。