ますだいっこうのあと@ベルリン

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ベルリン旅行17日目

晴れ。朝一でKaiser'sへ買い物。
サラダ、クラッカーで朝飯。快便も(笑)。
フォルクスビューネ配券。明日見送るつもりだった作品を思い直して。アート系書店PRO qm。物欲湧いたイラスト本、裸ちゃうで、アマゾンjpで買うのと大差なく怨めしユーロ高。
晴天深謝。
米&野菜補給って名目で@中央駅AsiaGoumet
開通前のU-Bahn Bundstag駅構内で『魔笛』上演会場まで偵察。案の定カッセ、ボックスオフィスね、的なものはなくオンラインor電話で配券するしかないらしい。はい。
Topography of Terror観る。ゲシュタポ本部跡煉瓦遺構にパネルがオープンエア展示される。ハコモノミュージアムとは真逆の“伝えていく意志”が素晴しいと思った。

ポツダム広場でとうとうスターバックス初体験。Coffee of the Week(笑)がトールで1.9ユーロなら思ってたほど高くはないわ。味は街角カフェの濃いめからしたらかなり薄っ!だけど。
Annie Vigier & Franck Apertet『X-Event 1』@KW Institute for Contemporary Artを観る。ベルリン・ビエンナーレ夜イベント。クンスト・ヴェルケのコールタール敷きメインホールに十字形平台的仮設舞台。イスなし。
取り囲む観客の間三々五々現れるパフォーマー♂2♀3。しらんぷり顔佇み徘徊目配せ。舞台上に。続く沈黙。唐突開始。ダッシュ→ストップ→ターン→ダッシュダッシュ→ストップ→あおむけ→立ち上がる→ダッシュ。軍事教練風。ジャンプ・膝落ちありでポーズ移行カウント合わせ。汗だく荒れる息。ここまでかなり執拗に延々と。上半身裸。口からお迎え的甘噛み的キス的コンタクトあり交錯歩き。発展して空間をこねる系、あるいはテッシー系、塊となってグネリン。これまたたっぷりと。下着一枚。頭蓋骨と骨盤を近づけ合う組みポーズ。かなり絵としては際どく。一対一から五人組へ。と、突然開始される突き倒し合戦。暴力的に押され仮設舞台を生々しい音立させて背中から倒れる。発展して共倒れに。ガンガンガンガン。最後は再び静寂の組みポーズ。涎だか汗だかわからん体液も流れる。カーテンコールなし脱いだ衣装を着て退場。

振付家側はドS、踊り手側はドM、ってイマドキ的ならまさにそう呼びたくなるパフォーマンス。いわゆるダンスとはかけ離れた動きに対応できる身体能力はもちろんだけど、何と言うかそれをほとんと表情を変えずに(終わってもあまり達成感とか感じてないように視える)、時折入る指示めいた短いボイスと、サンプリングされたノイズ?のSEで、“演じて”いくパフォーマーはもはや宗教ちっくですらあり、ただの痛々しい系ではたどり着けないのその先にあるものをかいま見せてくれた。気がする。その徹底かげんからすれば現代美術だわねーとも思ったりしたけど、あーなんか言葉ブッ飛ばしで脳をいぢくられたわ。あーあるいは、疲れ果てても消耗しきっても掴み得ない何か、を掴み得ないままで確信犯していた、ともいえるかな。
そんな興奮を冷しに寄ったSankt Oberholzで夜中にカフェ淫なんかしちゃったらねえ、モレスキンの旅ノートに書きなぐる書きなぐる。
帰り道いつもは何もない小屋にいっきなり輝く文字が、脳に訴えるわけで。