ますだいっこうのあと@ベルリン

在ベルリン/俳優・ゲイ/演劇コーヒー映画アート読書都市旅ドイツ語/ikko119[あっとまーく]gmail.com

『ブラック・タイ』

ikkomasuda2010-04-16

ハンブルガー・バーンホフ現代美術館近くのギャラリーシリーズその2。Halle am Wasser。仮設展示会場的な建物なので僕的にはイマイチ。やなぎみわの巨大婆リアン写真額装付き@Loockが笑えた。
記念切手コーナーのある郵便局。Invalidenstr.とChausseestr.角にランチで賑わう広めなカフェがあったので一休み。
C/Oベルリン。大型写真ギャラリー。企画展3つそれぞれに響くものあり。モノクロばかりなのも◎。Roger Milesの人物写真では目線に射抜かれ続けた。ここは旧郵便局建築に入ってて手を最低限しか加えてないのがいいわ。日本的にいえば体育館兼講堂のスペースにはバスケットボール・ゴールまで残ってたし。
売り切れすれすれの配券@ノイエ・ナツィオナル・ギャラリエ。HAUで一気に配券。Mehringdamm駅界隈のクロイツベルクぶらり。ホームセンターPocoの最上階で、“ハムクリームカツとポテトどっさり、コールスローにマッシュルームソールをでれでれんとかけたもの”を食べる。完食レッドゾーン満腹。四分の一円窓から眺める空はブルー一色雲なし!
リミニ・プロトコル『Black Tie』@HAU1。三劇場あるHAU最大の劇場で座席指定なしのワケは、舞台上仮設客席にありました。以下誤解もあるやもですが…。今回のパフォーマンス、お題は、韓国で新聞紙に包まれて捨てられて、ドイツ人里親の元で育った30代女性のライフヒストリー。って書くとややなんだかねぇですが、最終的には遺伝子情報技術みたいな話にもってくあたりがリミニらしいし、英語上演のその彼女による語り口は実に淡々としている。映像テクや、彼女のパートナー男性、タジキスタン生まれ、の演奏するギター&シンセ音楽、それに韓国語を喋るベルリン在住かな??の韓国人女性も登場したりして、ドキュメンタリーショーに仕立ててました。特殊な手袋で舞台前の受信装置らしきに向かって、画像のドラッグやフェイドを出演者が直接触れずに喋りながら操作できるシステムが、僕は初見で新鮮でした。登場する彼女自身の例ではないものの、同じような状況での映像も流れる。里親と里子が初対面するビデオ。韓国のテレビ番組でのドイツ人里親に育てられた韓国人女性と元々の両親の再会映像とか。やや素材勝負な気はするものの、よくぞここまでリサーチしたものだと拍手。極私的には英語、それに韓国語・ドイツ語が混じり、僕の脳内の日本語とでさらにぐじょりぐじょりと渦巻きました。
週末はゆっくりするらしいマリルーとキッチンテーブルでトーク。セラピストにしてリンギストである彼女は、僕のどうしようもない英語を忍耐強く聞いてくれるのでじっくり話ができる。心底ありがたい。東京の雪、ヨーロッパの火山灰、やっと知る。