ますだいっこうのあと@ベルリン

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「日本の表現力」/SHOW-GOプロデュース『12』

ikkomasuda2007-02-03


ティップネス中野オープンと同時に。中野中央図書館でCD借りる沖縄民謡自然音もの。ネットで検索&予約ができるなんてありがたき便利さ。これなら書籍もね。サンジェルマンでパンを自分的にめったにない数買い込んでサンプラザ前広場にてスターバックスコーヒーで流し込む。

文化庁メディア芸術祭10周年企画展「日本の表現力」@六本木国立新美術館を観る。轟々たるロビーでハルくんと待ち合わせて。

行列を尻目にまず第一目的の、宮島達男立花ハジメ「『1000 Deathclock in Paris』メディア芸術祭10周年記念・国立新美術館ヴァージョンDeathclock」のブース、だってそんな雰囲気だったんだんもん、へ。

参加者募集でIDタグが当たっているのだ。要はいちいち手入力しなくても済むってことだけね。ネットでもできるみたいだし。トラブルでけっきょく帰り際に表示される。死亡予定は28/02/2007で入れてみましたー。まあ、ふーんレベルだったかな。プラスティック・カード状のタグ、スイカで試してみようかしら(笑)。

でまあ、展示そのものはとにかくザワザワ&行列なのでテクノロジー系から逆ルートで流す。人混みもあって気分は幼児体験の“万博”。説明文に英語が一切ないどこか表面的なものでしたねー、ま無料だし。適度に懐かしんでおく。

地下のミュージアムショップは、グッズも含めてデザインがユニクロNY風味って思ったらモロ可士和だった。

なんだかベルリンかモスクワかどこかのショッピングセンターにありそうな(根拠なし)、ガラス多用吹き抜けし放題の建築ね。作品を収蔵しないって《美術館》としていったいどうなんだろうと、こじゃれた/もはやこざかしいおフランス系レストラン・カフェを前に思ったり。ほかにも突っ込みドコロありありな、新名所(笑)。

ハルくんのレコメンドで六本木ヒルズKapitalというショップへ。ネイティブアメリカン風味配合だけ日の丸のブランドタグそのままに日本のテイストもそなえる、綿の幸福に満ちた自然派ファッション(長げーな)。素敵ではあるがババアは着れないわ。スターバックスでお茶して解散。

三年番茶調達にマザーズ新宿伊勢丹地下に突入。ああそうか地下鉄開通を前にしてもう駅まわりから工事し狂ってる。再度移動してた売場への案内表示は不備だしレジは大行列だし。嗚呼。

SHOW-GOプロデュース『12(トウェルブ)「十二人の怒れる男」より』@新宿シアタートップスを観る。

らくだ工務店石曽根有也さんが出演している。隣席・今村裕次郎くん、制作・山内三知さん、客入れ・江幡朋子さんと『幸せのタネ』で一緒だった人々と顔を合わせる。終わってそれきりだったからねうれしい。

非常に楽しめましただ。以前ニナガワスタジオで電気ストーブ何台もで囲んでやったバージョンを観ているので展開は既知。なもんで思いっきりその場その場の役者たち12人のまさしく同時多発な見せ方をおもしろがる、そんな1時間50分。個々の演技の質感、年齢層とか演劇的な出身とかも、いい感じにバラけてたし、まあ戯曲がそもそもそういうもんだろうからね。ま、ときーに感情吐露が激しめで違和感を抱いたりはしたかなー。客席を通常側だけじゃなく舞台側にもあって、机を囲む陪審員室を双方からはさむ空間の使い方はトップスでは初体験、なにより距離が近めで僕的にはよかった。

個人的ツボは、グリング萩原利映。女性設定になってるのもキャラ的には違和感なく、フィフティーズな髪型で「オゥーケェイ!」なんて言ってて笑えたー。清水宏はそれこそ1989年の『青ひげ公の城』以来で感慨深い系。石曽根さんは12月はやつれてたけど元気な姿だったし、席を配慮してくれたのか石曽根さんがバッチリ正面なsideだったのもほくほく。

ごあいさつして後ろ髪引かれつつお暇する。繰り返し上演される戯曲でも企画次第ではおもしろいショウができるその当たり前な幸福感に、体温が上がったまま帰路。