ますだいっこうのあと@ベルリン

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らくだ工務店『幸せのタネ』千秋楽

らくだ工務店『幸せのタネ』千秋楽。

スターバックス下北沢でカフェ淫。カウンター席から眺める12月日曜午前9時のシモキタは凛としていた。ティップネスでシャワー会員してストレッチ。マチネ開演から逆算するとココでするしかないのだ。

11時劇場入り。あとはもうルーティンこなして本番2回まわし。楽日といえども特別なことは一切なくただ舞台上で役を生きるだけ。それで充分だしそれが一番難しい。特に力まず臨む。台詞の完璧なお清書が結局出なかったのは心残りではあるが、それもまあ“己を知る”という意味では、ね。それぞれの公演後にお客さんとごあいさつする時間もうれしや。

僕の役は、老人ホームで編み物を教える四十路のオネエ系ゲイ波多野大作でした。地の演技ままのようでいて、いつものからは削ぎ落とし、削ぎ落とされか、まくりで立っておりました。

舞台はホームの横にある、休憩所のようになってる、ストーリーをになう夫婦宅のリビング、とぉってもリアルに作られてました!で、波多野はそこにタバコを吸い雑談しに出入りする、ある意味メインストーリーと距離のあるポジションでした。

芝居冒頭から僕の台詞だったり、普段まったく縁のないタバコ、実際はネオシーダー、を吸ったりで、かなり緊張ぴりぴり。何となくコンビになってたホーム職員・米倉役、東京タンバリンの岡本考史さんにはさりげなくフォローしてもらってました。タカコ役、双数姉妹・吉田麻起子さんとのダラダラした会話もやってて好きだったなぁ。マジシャンの下田役、ONEOR8・野本光一郎さんの実演シーンはただ舞台上で観客状態。などなどそんなこんなでありました。もちろんそれ以外の役者さんやスタッフ各位に、そしてなにより作・演出、石曽根有也さんに助けられ、務めることのできた本番でした。お疲れさまでした&深謝合掌。

劇団サイト稽古日記に、スナップなども載ってます。劇団員の瓜田尚美さんが書いてくれてます。よかったら覗いてみてくだされ。

思い返せば、4月のある午前に思いつきと酒の勢いで、ゆるいオーディションにメールで応募したことから始まった出会い。現場ではいい意味で自分の実力を思い知らされる日々でした。まあ、だからといってこれからどうしようとかどうなろうとか深くは考えないのが、僕だったりするのですが。

まるで民家の解体工事のようなバラシもさくさく進み、打ち上げ@庄や。順次コーポレートカラーは藍色になりつつあるのねー。まあダラダラとwe are familyな空気も漂わせつつ、慶事もあったりしつつ、朝までコースな若さ元気さ。僕は2時半ごろお暇する。

頭蓋骨の継ぎ目から忍び込む夜の冷気が心地よくて、つらつらと下北沢から徒歩帰宅。ジョナサンでコーヒー飲んで爆睡。