ますだいっこうのあと@ベルリン

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飛ぶ劇場『IRON』

ikkomasuda2006-03-04


ゆっくり起きる。D社ガイド本ロシア校正。昼飯、やや暴挙なレタスでナムル、油揚豆腐大根人参の味噌汁、玄米御飯。日記いぢくって銭湯。

飛ぶ劇場『IRON』@池袋・東京芸術劇場小ホール1を観る。佐成哲夫くんが振付担当で出演もしている。

わりとおお頑張って立て込んでるわねな美術、で、状況説明チックな景、アタック強めな音響、がなってるわけじゃないけどどこか尖って届く、悪い意味での子供っぽさも含む、演技、などなどで、前半しっかりおいてけぼり。

架空の独立国家が要は北朝鮮状態で、特別待遇・卓球選手の日本亡命を巡るお話。そこに神話伝説やら、工作員やら監視官とかが絡んでくる。見通しやすい筋立て。およそ芝居なんてもんはフィクションなのだけれども、背景設定をわざわざ構築してまでするフィクションならば、より一層その設定をも凌駕するような《舞台ならでの》フィクションが立ち上がってこないと、僕にはつまんない。今日のはつまりそんな一例だった。きっちり作り込まれた熱い作品で決して否定はしないれども、最終的にはババアは泣かされないわ、だまされないわ、みたいな。あ、ひねくれてるわ、もありか。主役の寺田剛史くんがちょっち筒井道隆風調味料配合でまぁイケたかなー。

アフタートーク中のロビーで、佐成くんとたっぷり話し込む。