ますだいっこうのあと@ベルリン

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『マシュー・バーニー 拘束のドローイング9』

ikkomasuda2006-03-03


D社ガイド本ロシア校正始まる。中国以上の“長征”ともいえるが、ツンドラ凍土を観光してもしょうがないわけで、前回校正してイメージではポイント都市がほぼ決まっている。なのでまあそれを点と線で、って感じかな。ティップネス中野。

マシュー・バーニー 拘束のドローイング9』@渋谷シネマライズを観る。ハルくんからのお誘い。最終日最終回とあってギッシリ。

まあぶっちゃけ、ビョークとの“ご成婚記念”映像作品だったわー。大昔観た、なんで観たのかしらね?『クレマスター』のどれかはほとんど“催眠と幾何”な印象しか残ってない。それに対して今日のはね、茶道と捕鯨あたりの伝統日本文化をモチーフに、だけどもアンリアルな奇妙な作り込みもした作品で、大掛かりなインスタレーションを追ったドキュメントにも思えるし、あえて曲解もした伝統儀式を通して表現するリリカルなラブストーリーにもとれて、おもしろがってずっと観てました。ストーリーとか意味とか脈絡とか関係ナッシンだもんね見事に、ってか美術作品と同じレベルで解釈を委ねてくれてると思うんで、それをただ勝手に感じればいいわけで。

クライマックスの切り刻み展開には最初ビックリさせられたものの、じき慣れればうっわ〜あんさんアングラやね〜でガハガハガハ。で、あそこまでやってくれたら成婚記念でもかまへんわ〜、な感想。

にしてもざっくりくくる日本伝統文化がとても素敵に凛としてたのも印象的。ま、西洋人の視点からってのもあったけどね。

週末で混雑する渋谷を彷徨した挙げ句、やるき茶屋渋谷南口店にて終電までさくっと呑む。