メール着信音で明け方目が覚める。本田唯一さんから。『ミスピーチ』主演・林由美香さんの訃報。あまりにも唐突。番号がわからずメールで返信すると本田さんが折り返してくれた。とりあえず夕方の初号試写で。
『血風ロック』上映会＋トークバトル＠早稲田大学国際会議場井深大記念ホールを観る。
演劇博物館で開催中の企画展「演劇団〜流山児★事務所1970〜2005 憎まれっ子世に憚る −流山児祥の激的人生−」の一環な“演劇講座”（笑）。コメちゃんこと米山恭子さんと並んで鑑賞。
ちょうど20年前、流山児さんが初監督で撮影したバイオレンス・アクション・ムービー！ 僕も銀行で人質になる客役で出てます。いんやぁ、懐かしいにもほどがあるよ。冒頭のA.R.B.「ブルーカラー・ダンサー」から心拍数あがりっぱなし。主演の塩野谷正幸さんが、もうとにかく男前でかっちょよくてしかもまだ細くて（笑）。美加理さんなんてただの女の子だし。
幻想シーンでこれまたA.R.B.「ディープ・インサイド」に合わせて踊っちゃったりするのですが、映画のくせしてあんまりやん！な濃い味アングラ演出に、またしてもガハガハ笑い転げてしまいました。他にも突っ込みどころ満載。満足。
時間の都合で抜け出てきたら、ちょうど流山児さんと高取英さんが立ち話していたので、ごあいさつ。
西早稲田からバス→高田馬場→新宿→京王新宿→特急で明大前→急行でつつじヶ丘→柴崎。
本田さんはじめ関係各位と待ち合わせて、東映ラボテックへ向かう。途中の野川沿い土手がとても武蔵野。訃報をうけて、上映前の待合室はお葬式な雰囲気だった。誰かも日記に書いていたけれど、吉行由実監督が喪主のよう。
『ミスピーチ／巨乳は桃の甘み』初号試写を観る。
ぶっちゃけ、自分がスクリーンに大写しになるたびに激しく緊張してしまって、とてもフラットには観てられなかったデス。脂汗もん。それでもアクの濃いキャラが次々登場するコミカルな展開には、笑わされましたー。
それにしても由美香さん、笑ったり泣いたりブータレたりおどけたりお澄まししたり、といろんな表情をみせていて、あまりに突然で現実感なかった僕もだんだん……。
国領駅前のさくらいで打上げ。こういう席は初体験。でも今日みたいなシチュエーションは珍しいのだろう。お酒を呑んでもなお皆どこか言葉を選んでいる雰囲気。
自分自身に関してはポジティブな感想いくつかいただく。深謝合掌。まあ今日のこういう席だからね。
ただね、アルコール入りだから記憶曖昧ながら、思いがけず頂戴して嬉しかった言葉が。ダメ出しされたりでおっかなかった撮影担当、カメラ覗いて何十年てな風貌のベテラン氏から。「一人で立ってる」「ドライだ」みたいなことを。
仕事で試写が観られなかった岡田智宏さん到着あたりから、記憶障害。気がつくと中野駅まで乗り過ごして、駅前でまたうつらうつらしてたみたい。もぉぉぉぉ。……失せ物なし。
