ますだいっこうのあと@ベルリン

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フォルクスビューネ『終着駅アメリカ』

フォルクスビューネ・アム・ローザルクセンブルク・プラッツ『終着駅アメリカ』@三軒茶屋世田谷パブリックシアターを観る。東京国際芸術祭の一環。
テネシー・ウィリアムズ欲望という名の電車』を翻案解釈、解体しまくった、ベルリン発のお芝居。
断片羅列。ただウーだのアーだの言いながらひたすら卵を割り続けるステラとユーニス。僕的には『ジャッキー・ブラウン』なイメージの、スチュワーデスみたいなタイトスカート姿で突然登場するブランチ。袖をカットしたジージャンはおった腹の出たスタンリーに、カットオフジーンズはいたミッチと、ビレッジピープルなノリの男たち。ブランチの幻聴?は「ワルシャワ労働歌」、それに合わせて行進もする。スタンリーがお尻を振りだすと流れ込む音楽。舞台上のバスルームはビデオカメラで中継される。ミッチーがなんだかやけっぱちで「アメリカン・パイ」を歌い始めると舞台前面が持ち上がって、舞台面は奥向きに傾斜。そうだ、ミッチーのお母さんも車イス&チープなヨボヨボ人形で登場したっけ……。
目の前に繰り広げられるアバンギャルドというより、バカじゃねぇの?な徹頭徹尾さに大喜び&大笑い。原作がありながらも、ひたすら収束させないところも僕にはすがすがしい。字幕付きのほぼドイツ語上演だから、物語より行為に目が向いてしまいダンスを観ている感覚に近かったかな。満足。
偶然一緒だった堀江さんとキャロットタワー裏の庄助へ。興奮ぎみにいま観たばかりの舞台などを語り、呑む。
新宿駅ホームで、こちらも芝居帰りな森川くん&辻野さんとバッタリ。ギュウ詰め車内でもムリクリ話す。