ますだいっこうのあと@ベルリン

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ベルリン旅行8日目

朝、部屋主日本人女性とキッチンでお茶をいただきながらおしゃべり。Torstrsse越えた一本先裏道沿いベッケライで朝パン。今日は近くの高校生?が入れ替わり立ち替わり。

Sankt Oberholzで紙類情報交通整理。トイレがおかしくてね、店内BGMとは違う威圧的な女性の喋り声が流れてて、壁は真っ赤。手洗いの水道取手が雄鶏型。

部屋戻ってマターリ後、Rosenthaler Platz界隈アラブ系ファラフェル屋。揚げたミートボールと野菜のクレープ風てところか。スタッフ兄貴の無愛想が少々おっかない。砕いたナッツなんかを固めた甘甘団子状スナックも。

中央駅DB旅行センターでアムステルダム行き列車ICのチケットを買う。旅程を逡巡する気持ち残るけど割引を逃すまじ決断。ま当初の予定どおりなんだけどね。

ポツダムへ足を延ばす。ポツダム中央駅近くのニコライ教会前広場の無意味なだだっぴろさに圧倒。電車Sバーンで30分ほどなのにかなり街の風情がベルリンと違う。路面電車も小型で短いのもあってかわいい。

目的の劇場はSchiffbauergasseという複合文化施設内。工場を転用したのか煉瓦造りの建物が並ぶ。川・湖沿いでいっきなり風光明媚てか余裕しゃくしゃく。フルクサスミュージアムあり。Bio Company見物して、関係者・ゲストで料金区分ありの劇場Kantinaでコーヒー啜る。言葉を掛け合い出入りするシアターパーソンを横目で。
Hans Otto Theaterのメイン建物。わりと斬新デザインです。

Hikikomori』@Reithalle a, Hans Otto Theaterを観る。たまたま見つけてしまった(笑)日本の“ひきこもり”を題材にしているという芝居。ハズレでも遠出をおもしろがる前提で。

体育館みたいなスペース。かなり高い位置に仮設された客席からアクティングエリアを、陸上競技場よろしく見下ろす体裁。母役と?役の女優二人がアバの『S.O.S.』ミラーボール付きで踊って始まって瞬間頭痛。ペットボトルが散乱する舞台面に、フード付きツナギでテレビ片手にヒッキーくん登場。白テープで四角く“部屋”を区切る。モノローグが時に交差するような構成かな? 食事を届けたりしてる母親の、別空間でしゃべる顔が映されるテレビに反応するヒッキーくんとか、まあまあ想定内な映像テク。万が一往時の“セルフ23”←敢えて説明しません(笑)、みたいなことになってたら凄いかもとホームページの画像を視て思った極微量の期待はこれまた想定内に裏切られ。主人公が空を飛ぶ仕込み映像で終わり。

台詞で何を言ってるのかは例によってだけれと、主人公は“ich”=私、母親は“du”=あなた、で始まる文を連発していたようだから、書き言葉っぽいものだったのかも、かもね、しれない。ちなみにいわゆる日本的な要素はまったく登場しませんでした。

21時前ブルーが濃くなっていく空のもと頑丈な建物と広大な通りの人け少ない街を徒歩中央駅へ。イマドコニイルンダロウ的感傷は勝手に浸ってろ。