ますだいっこうのあと@ベルリン

在ベルリン/俳優・ゲイ/演劇コーヒー映画アート読書都市旅ドイツ語/ikko119[あっとまーく]gmail.com

2001年9月の日記

■9/30/2001
ローな日曜日。
MONOも、ラコーナの出てる新国立のダンスも見送ってしまう。『ウォーターボーイズ』もまた今度に。あ〜。
『夢へのレクイエム』読み進む。頭の中は映画のサントラが自動演奏モード。クロノスカルテットの弦楽が鳴りやまない。
夜、中山昇と長電話してややリカバー。



■9/29/2001
ティップネス後、スターバックスでコーヒー&ブック。
ヒューバート・セルビー・ジュニア『夢へのレクイエム』。地の文も台詞もすべていっしょくたなんで、読みづらい。けど、そういう文体は好き。分析的な描写とかも。誤植2カ所発見しちゃったけどね。
ABCで立ち読み三昧後、久々に路上呑み@二丁目仲通り交差点。ハヤセくん&旦那&お友達が立ち寄ってくれる。気分的にはベリンダズ・カフェだわ(笑)。それからセツオ&彼氏とかもね。いい具合に人出があってロング缶3本分、イケメンウォッチングを楽しませていただいたわ。
その後タックスノットへ。日本画家の林さんと立ち呑み隣同士になるも会話腰折れ。相変らず大阪弁フェロモンでろでろなシンジの背後でボサーとビール。



■9/28/2001
5時起きで原稿書き。昼間校正バイト。夜戻って原稿書き続き。夜10時過ぎになんとかデッチ上げてメール入稿。フハ〜、なんとか間にあったー。ところでどんな原稿?なんて、聞かないでねー。心置きなくビールっす。



■9/27/2001
雑誌に載ってたレザボアドッグスのフィギャア。発売元に電話をかけ、置いてあるというバイト先近所のフィギャア・ショップまで見にいく。スタッフに聞いたら結構売行きがよくて、ハーベイ・カイテルのミスター・ホワイトしか残ってなかった。渋い!「僕は映画みたことないんですけどねー」ってスタッフが言うもんだから、「かっこいい映画よー」などとレコメンドしておく。しかし、なぜに今ごろレザボア・フィギャア? アメリカン・メーカーからの発売らしいけど。
毎年10月にバースデイプレゼントする姉貴分には、マスト・ヒットアイテムだろうなー。でも今年分は、もうロモのアクション・サンプラーを買ってあるしなー。ムムム、2年分?
バディ原稿のお尻に火がついてきた。連休あたりに書かなかったのが敗因。ほんと締切が迫らないのと動かないのね。校正バイト前後の朝と夜にマックに向かうものの、書き上がらず。たかだか5枚×2本なのにー。ヤバ〜! 鳴呼B型でもビバB型(謎)。



■9/26/2001
池袋の印刷会社で校正。工業部品の総合カタログ。細かい数値やら専門用語やらのオンパレード。下請けDTPオペレーターもよっぽどイヤイヤか夜なべだったのねと同情したくなるよな入力ミスもオンパレード。校正紙アカ字だらけよ、ったく。
近所のampmでコピーを取ってた男子のツン立てパンク頭。角度により光の加減により、微妙なブルーにテカるのよ。ビックリ。お互いの髪型にちょっと目が止まった夜の一瞬でした。



■9/25/2001
メイプルソープ伝記読了。後半は着実に近づく死=エイズの足音が惨たらしい。
いやー、さすがに一世を風靡した人物だけあって、飢え(かつえ)みたいなもんは壮絶だったのねー、としみじみ。この伝記本、作品モデルやパトロンとのドロドロ関係まで精緻に述べてあって、ゲイライフ的にもスリリングな読み物だったな。
デイヴィッド・ヴォナロヴィッチも1カ所登場してた。彼のパートナーでエイズのため先立った写真家ピーター・ヒュージャー(伝記本ではヒューアーと表記)の葬儀のくだりで。
うーん、東京都写真美術館とか行けば、作品集とか閲覧できるのかしら? チ○ポが社会の窓からブラーンってしてる作品の写真集とか…(笑)。この機会にまとめて見てみたい気がしている。
KARASワークショップ。
息を吐き続けることが、いつしか息でリズムを取ることになってしまっている。それを改めてひと呼吸ごとにキチンと吐くことで、ある意味原点を見直して、緩まっていくカラダ。今日は基礎の再確認でした。とてもとても有意義な。



■9/24/2001
支払日前日につき、大人しく過す。
味の素の料理サイトにのってた、さんまの辛煮を作る。はらわたを出して筒切りしたさんまを、醤油・酒・酢・水でコトコト煮る。約2時間。圧力鍋があるともっと早いんだろうな。ビールのお供にいただく。骨まで食べれておいしいわん。
メイプルソープ本を貪り読む。



■9/23/2001
やや肌寒いものの秋の快晴。こういう日にどこか公園へでかけてボーっとしたら気持ちよいだろなー。昼からビールでね。
原稿書きとかティップネス中野でプールとかスターバックスでメープルソープ伝記とかサミットで買物とか、…さもない休日やな。
パトリシア・モリズロー『メイプルソープ』(新潮社)マジでおもしろいす。ゲイとアートのドロドロ相関図って感じよ、今読んでるあたりは。パティ・スミスのファンも要一読かも。



■9/22/2001
ブルー・ベルベット・ナイト@渋谷青い部屋
4月に聞きに来てくれた鳥井賀句さんに誘われてリーディングすることになった、音楽とのミックス・イベントだ。目指すはウォーホルのファクトリーらしい。
一緒に出演したさとうわこさんや、来月出演のさいとういんこさん、あ、二大姐御って感じだわ、といろいろお話できてよかったわー。
ずっと、ライブスペースとはガラスで仕切られたサロンにいたんだけど、ここって、賀句さんによると、その昔三島由紀夫寺山修司美輪明宏が集った場所だそうな。ひぇー。
初っぱなのリーディングはわこさん。今いまの「世界」と「心」との緊張状態を澄んだ言葉にした、今日書いたばかりの詩。さすが詩人だわー。
アナウンスされてなかったけど、進行役をやってたKクンもリーディング。かっちょよかったなー。
僕はまたも『GO WEST』を。バンド演奏の合間にサクっと読んで、ヘロリンとバーカウンターへ直行。後はビール&ビール。
Arkなんちゃら(名前忘れた)ってバンドでヴォーカルつとめる昌作クンや、Kくんといった若い男子に目が行きがちなのはお約束。客足遅くてスタートが押した分、1曲だけだったDARKSIDE MIRRORSをもうちょい聞いてみたかったな。ここは○川誠の娘たちがやってるバンドなのだ。二人とも美形。
だが、しかし。
今夜の最大の見ものは、ナマ戸川昌子
イベント終わり間際に舞台に登場して事実上ハイジャック。ま、ここは彼女の部屋だからいいんだけどねー。ドラァグクイーンばりの御姿は貫禄とか圧巻とか爛熟とかそんな言葉がピッタリ。しゃべって、リーディングまでして、2曲も熱唱してくれた。歌は流石だったな。やや演歌シャンソンだったが。
いやー、ウォーホルもビックリな混沌ぶりだったわー。
「ハグさせてもらっていいですか?」
帰りぎわに挨拶してたら、Kクンからこう言われて、ちょいビックリ。聞けば「ポエトリー・カレンダー」の記事を読んでくれてたそうな。あー、なんかかなり胸高鳴ったわー。
そんなこんなで、来月も顔出したい気分にしっかりなる。賀句さんからも「次は踊って」って言われてるし。ケツ割れサポーター一丁かしら。



■9/21/2001
池袋の印刷会社で内校。今週やっと2日目の労働。初めての派遣先でやや気疲れする。
塚本リハ。イメージが拡がったりも転がったりもしないまま、僕がらみの3シーンを少し手直し。少しつうか、チマチマだなー。
うーん、このままだと、ただ単に踊れないカマな人、にしか視えんだろうなー。実際そうだが。
やや退屈な一日の終わりに、ささやかな幸せが。
銭湯で、スジ筋格闘技体型な童顔クンを拝む。三島流に「緊った」と漢字を当てるのが相応しい筋肉質。やや高め位置にある、小さいながらコリっとした臀部。まさに眼福でした。
そして、ビール。
しかし、こんなんばっかりやなー。



■9/20/2001
今日も仕事なし。
千駄ヶ谷のSHIZENに行く。
盆栽屋ってのは僕の記憶違いで、苔玉をメインに扱うインテリアショップだった。
根の回りを土と苔で覆われ、糸で固定されたいろんな植物が並ぶ。季節柄、稲穂なんかも。さもない雑草のように見える植物もとても風雅だ。はー、緑は和むなー。初雪桂ってのを買う。
すぐ近くの、スターバックスサザビー本拠地で、コーヒー・オブ・ザ・デイ&メープルソープ伝記本。これ、ゲイのライフストーリーとしてもかなり面白くて、読みでがありそう。
新宿西口までブラブラ歩き。
ヨドバシカメラで携帯電話を買う。とうとう、だなぁ。
基本的に余計なものは持ちたくないんで、不携帯のままでいたい気もしたんだけどねー。こう仕事がないと携帯ぐらいあった方が連絡がスムーズなんじゃないか、とか、ま、あればあったでなにかと便利だろうしなぁ、とか、仕事なくて暇なときでもないとこういうモンは購入意欲湧かんしなぁ、とか。
「低予算・ドコモ以外(アンチNTT!)・折り畳み式・メール可」の条件で、店員クンが端末&初期費用1円の機種を選んでくれました。ちなみに会社はau浅野忠信のとこだっけ?
そんなわけで、買ったら買ったでアレコレいぢくり倒し。
テンキーでよくメールなんて打てるもんねー、と思ってたのが、実際やってみるとサクサクで、それほど面倒じゃない。ホームページまで見れるなんてスゲェ〜、なんて今頃感心しても遅いわね。



■9/19/2001
仕事なし。
ティップネス中野で、筋トレ&バイク。
帰りにフラリと中野中央図書館に寄って、パトリシア・モリズロー『メイプルソープ』を借てくる。
森川くん&いわいわと吉祥寺のさくら水産にて呑む。親不知抜歯直後の郡司くんは残念ながら不参加。3人で本音トークたくさん。



■9/18/2001
町田康『きれぎれ』収録のもう1編『人生の聖』を一気読み。うーん、ま、そこそこね。もうマチダの小説はいいや。
アマゾンにオーダーした、レイナルド・アレナスの『夜になるまえに』とヒューバート・セルビー Jr. の『夢へのレクイエム』が早く届かんかなー。
亀戸のスタジオへKARASワークショップに。しばらくぶりだ。
久し振りに会う人たちと、どーもどーも元気ぃ〜?な挨拶しきり。初めて見る男子もちらほら。12月の新国以来顔を合わせてなかった藤井くんも登場。『ラジパケ』からKARASダンサー状態な土井さんも参加していた。
それにしても、倉庫3階のスタジオは夜でも蒸し暑い。深く呼吸しながら足首、膝、股関節を回しているだけでも、ベトベト汗まみれ。
カラダを「緩める」のと「緩め続ける」のと違い。パターン化段取り化してしまった「緩める」ってことを、ゼロから取り組み直すこと。
ややバテ気味ながらも、興味深いワークショップだった。



■9/17/2001
銀座のリクルートで校正仕事。久し振り。ここは気楽に働けるし、内容もハードじゃないし、喫煙者もいないしで好きな派遣先だ。おまけに今日は実労4時間ちょいで終わった。これで8時間分もらえるなんて、あー、いいのかしら。たまにはね。
ティップネス中野で筋トレ。以前ネットアイドルでゲイポルノにもご出演のマッチョくんとか、去年のパレードTシャツ着てワークアウトのガッチリ坊主くんとか、目撃する。
マシンやった後、自転車漕いでプールで泳いでも、帰ってまだ7時前。こんな暮らしができたら夢のようだわねー。つうか、一層ダラケるだけか?
ケンタロウ和食本を見つつ、サンマのタマネギソースを作る。ソースのカレー粉風味がわりといい感じ。



■9/16/2001
予定のない日曜日。
午後ブラリと出かける。
千駄ヶ谷にあるというSHIZENという盆栽屋に行こうと思い立つ。以前雑誌かなにかで読んだショップだ。
場所が分からないので、東中野青林堂書店であれこれ探す。だけど、見つからず。あえなく断念。
ドトールコーヒーで野菜たっぷりベーグルサンド。酒屋でビール。山手通り沿いに置いてあった朽ちかけたベンチで遅めのランチをする。ベーグルサンド、野菜がたくさんはさんであるのはいいけど、食べるときグチャグチャになっちゃったよー。
迷った末、とりあえず新宿へ出ることにする。
ヴァージンメガストアで試聴に溺れる。ハービー・ハンコックがいい。今度タワーで買おっと(笑)。
地下のブックコーナーで、盆栽屋SHIZSENの載った雑貨ムックにも再会。ロケーションをしっかり頭に叩き込んでおく。今度の休日に!
セノゾイック>アクタス無印良品。ありえない《生活》のシミュレーション?
ユニクロにて、グレーのロンTと値下げしてたオリーブ色のナイロン・パーカーをゲット。夏と冬をつなぐウエアたちって気分だな。
帰ろうと黄色い電車を待ってた新宿駅ホームで、今日のバッタリねた。
トオルさん。
5年前に3か月だけ付き合った10歳年上の男(当時のいきさつは、ここを参照)。
よせばいいのに僕から声をかけてしまった。
昼間っからなぜだか呑んでたらしい。近況不明。三鷹に住んでるはずだけど、東中野トオルさんも途中下車する。アクア東中野にひと風呂に浴びに行くんだなんて言ってる。一緒に行こうと誘われる。どうせならと居酒屋を指さす。よく考えると紙のお金がないお財布。トオルさんも似たようなもんで、駅コンビニでビールをおごってもらう。ホームのベンチで呑む。まぁ、フツウに会話する。さすがに呑み会帰りのトオルさんはもう呑めない。自分のビールも僕に渡して、下り電車で去る。
ぼやーん。
バッタリにもほどがあるよ。
気を取り直して、ベンズカフェへ。
月例のオープンマイクが行われてるハズだ。
8時半ごろ着いたら、エントリーした詩人たちはもうみんな読み終わってた。あれま。
最近参加者が減っている様子。出没予告のあったクワ少年もいやしないし。さいとういんこさんやら、村田くんとちょこっと話す。オリオンビール2本呑んでいい加減酔っ払いモードに。
地下鉄でベンチに座ってると、そのままホームに倒れたらしい。右側頭部強打。隣にいたアベックの女性が「大丈夫ですか」と声をかけてくれた。ありがとう。
しかし、なんて日曜日だろな。



■9/15/2001
久し振りに校正仕事@秋葉原の事務所。
ウィンドウズ版Wordでつくる年賀状本。文字量少なし。ただし原稿がないので、実際にWordを立ちあげて、検証?しながらチェックする。マック派でもどーにか動かせるもんなのねー。
ウィンドウズマシンって、微妙にポインタがふわふわ浮いて落ち着かない触感がする。なんだろな?
アメ横のスポーツジュエンにて、セール品の競パンを。かなり小さめかも(笑)。
ティップネス中野でワークアウト。じっとりした天候のせいか、館内のどこもかしこもが汗臭いよ〜。
オリジン弁当惣菜と発芽玄米ご飯で夕食。



■9/14/2001
明るい時分からビールをチビチビ呑んで二度寝って、なんて気持ちいいんだ。って、それはただのダルい人よ。仕事がないからとはいえ、日々を無為に過しとらんか?
塚本ダンスリハ。
やや芝居っぽいシーンを。さもないシークエンスとはいえ、稽古場でゼロから立ちあげていくのは、疲れるな〜。
新宿駅にて軽くホームdeビール。



■9/13/2001
またなんかぐずついた空模様。天気と機嫌がダイレクトって自分もどうかと思うが、そうなのだ。
仕事が入らず、期せずして本日も休日。
夕方ティップネス新宿で泳ぐ。トライアスロンな男女がザブザブ飛沫を上げてた。どちらもナイスバディ。
無印良品青山ブックセンターユナイテッドアローズオッシュマンズタワーレコードと、新宿南口定番コースを、じっくりさまよう。途中明日も休日確定。ややブルー。
タワーで『レクイエム・フォー・ドリーム』のサントラを買う。わりと、ついに買ってしまったって気分。年末の学ゲイ会音源の予定。
タックスノットへ。なんか呑みまくったよ、ビール。西野さん、金丸さん登場後、終電タイム後の盛上がりがイカしたわ。テーマは野グソと大阪。『ひまわり』も観に来てくれたというシンジくんの、やや低音な大阪弁に、脳の一部トロトロ(笑)。
ヘランヘランと深夜の徒歩帰宅。



■9/12/2001
台風が過ぎて、夏が一瞬戻ったかのよう。刺すような陽射し。
東京芸術見本市@有楽町・東京国際フォーラムへ行く。
僕が何度か出演したダンスカンパニー・LOOPがブースを出していると、宮下美々嬢からメールをもらったので。フラフラと金髪モヒカン見せがてら、覗きにいく。
LOOPのブースは、グラフィック関連の人が徹夜したおかげで、立派なビジュアルがデーンと貼ってあった。パチパチ。なんか僕が出た頃のLOOPじゃないみたいだよー。
久し振りに会った宮下美々嬢といっぱい喋る。
振付の佐藤ひでひろさんとも、しばらく振りだなー。他のダンサー連中とも会えて、よかったよかった。
いったん抜けて、銀座二丁目のギャラリー覚を訪ねる。
KARASのワークショップでの古くからの知合い、御殿谷さんが新しく開設した画廊だ。
オープニングの企画展は、郷司基晴の写真作品。妖しく毒毒しく撮られた花たちが印象的だった。ぜひ次回はメール・ヌードもね〜。
ここでも、御殿谷さんといっぱい喋る。
東京国際フォーラムへ戻って、ショーケースのパフォーマンスを観る。ちょうどバッチリ、水と油の『視ない男』ダイジェスト版が始まる直前だった。
ソファ、ドア、テーブル、本を使った4人のパントマイム&ダンスは、今回もエキサイティングで、ちょっとブラックユーモア風味。
その後、交流パーティへ。目的は、某協賛企業が提供する缶ビール飲み放題だ。
ダンス関係の、なんとなく微妙に顔見知りな人々がいっぱいでやや居心地わるし。SAL VANILLAの長身坊主男子サイバー風が気になるわー(笑)。
にしても、こういうパフォーミングアートの見本市って、今段階の日本ではかなり疑問。実際の公演活動にどれだけ効果があるんだろう。海外じゃなくて、現実味のある日本の、劇場企画運営担当者がどれだけ足を運んでるんだろう。などなど、飲兵衛はビール片手に考える。
LOOPのみんながプロモーション活動にいそしむ中、途中でおいとま。
高円寺、劇団フライングステージ事務所へ。
梅莟様と食い入るように同時多発テロのニュースを観る。まだ目を通してなかなった『ひまわり』のアンケートを読む。じっくりと。



■9/11/2001
台風15号都内通過。とにかくザーザー降ること降ること。
風雨の中、午後から板橋の印刷会社へ校正バイト。1か月振り。
金髪モヒカンへの反応イロイロ。仕事はややハードだった。
夕焼けがめちゃキレイ。モコモコと立体的な雲が朱に染まる。それが刻々と色を変える。はー、最高のショー。
帰ってからはテレビに釘づけ。…高層ビルに突っ込む飛行機、脱力するように崩れ落ちる高層ビル…。深夜の四畳半で視てる分には、こんな映像こそある意味で最高のショーかも知れない。
しかし、これから何が始まるんだろ?



■9/10/2001
台風接近中。しばらく振りに缶ギネス。うー、今宵は苦いよにがーい。



■9/9/2001
オペラシアターこんにゃく座公演『うたう男たち』@天王洲スフィアメックスを観る。
kawaくんが出演してる。
第1部は「歌を求めて旅する男たちへのオマージュ」(パンフレットより)で、さまざま曲を時におもしろおかしく時に踊りながら、歌う歌う歌う。寺山修司作詞の「飛行機よ」に落涙。歌詞的にも歌そのものにも一番ジーンときたわん。
第2部はオペラ『猫の事務所』。スーツ姿で三毛猫役やるkawaくんが、かわいいったらありゃしない。ちょっと意地悪な役どころがまたね、いい味だったニャ〜(お約束)。
下北沢への移動途中、渋谷ツタヤ前で、テッシー@新国で一緒だったラコーナとばったり。
KERA・MAP『暗い冒険』南プロ@下北沢ザ・スズナリを観る。
これには森川くんが出てる。
冒頭のネチネチした会話芝居のまま進行したらどーしようとやや憂鬱だったものの、途中から肉体芝居っつうかカラダ張った演技があちこちに登場し出して、面白くなった。
森川くんは中盤の案外美味しい役どころ。目ぇー開いてぶっち切れ演技してる森川くんは、共演した『オープニング・ナイト』の時も感じたけど、かっちょいーのう。汗ガンガンかいて芝居してくれー。
芝居自体は、ストーリーの行方不明感をどこまで面白がれるか、にかかってるのかもな。大嫌いなケラの作・演出だったけど、結構面白がって観れたです。
終演後、森川くんと居酒屋・宿場で呑む。本音トークがバンバンできて、あー爽快。



■9/8/2001
青山演劇フェスティバル『欲望という名の電車』@青山円形劇場を観る。
9年前、女形での上演は許可しない、という理由で中止に追い込まれた、篠井英介=ブランチの『欲望…』。
凄かった。だってもう、“いわゆる”『欲望という名の電車』じゃなくなってるの。
って、演出・構成でってだけじゃなくて、ブランチを篠井さんが演じることで、物語そのものがベツモノに視えた気がした。ゲイとしてのテネシー・ウィリアムスが戯曲の下に塗り込めたモノが剥き出しになってる、そんな気がした。僕の思い込みも大きいんだろうけど、そんな感覚が刺激的だったな。
他の出演者も好感。加勢大周の台詞トチリは、まぁご愛敬ね。ザズゥ・シアター調というか鈴木勝秀演出というかの、パキっと確信犯的に流れる音楽も、ハマったわ。
渋谷からバスに乗って初台坂下へ移動。
雑誌アメリカン・ブックジャム(ABJ)の東京オフィスでの、パーティへお邪魔する。
しばらくお休み状態だったABJが、久々発行された記念。まだ早い時間で人少なめだったので、のんびりお喋りできた。ニューヨークオフィスから戻ってきた、秦編集長や宮家さんもお元気そうでなにより。2年前のここのパーティで会った、小田島ハルカ嬢や、一重目のイケメン汲田さんとも再会。わこさんのタイカレー、美味だけど僕にはtoo muchスパイシーよん。差入したシメイを結局は自分でガブガブ呑んで、おいとま。
ちなみに最新号の特集は「ニューヨークのバーと作家たち」。トップ原稿は、ブルース・ベンダーソンってゲイの作家が書いてる。今と違っていかがわしかった時代のタイムズ・スクエアでの、イカす体験を綴ってます。
小田急・中央線で高円寺へ。
劇団フライングステージの事務所にて、『ひまわり』の反省会。
最終的な観客動員は1119名だったそうです。パチパチ。とりあえずは右肩上り。公演ビデオもありがたやです。それから、近場の居酒屋に流れ、最後の打上げって感じで呑む。あー、お疲れさまでしたー。これで、ほんとーに、終わっちゃたのねー。



■9/7/2001
11月、大阪のトリイホールで上演する塚本ダンス『SHIN-KAI』のリハーサル。僕的に初日。
初演では、5人くらい出演していたらしいんだけど、塚本晃司さんと斉木香里さんとの3人だけになってて、まずビックリ。そんなにダンサー減らして大丈夫?
いっきなり7パターンの振りをもらって、ややグッタリ。どんなに練習したって、塚ちゃんと同じようには踊れないわよ〜と、初日っから後ろ向きなアピールをしておく。冒頭の歩きのシーン、それから台詞のあるシーンもあたる。はひ〜。 
どーでもいいけど、アタマ・カラダが切り替わってないわー。あー、バカンスが欲しいー。日帰り温泉でも可(笑)。



■9/6/2001
ティップネス中野で、筋トレ再開。1年後の夏を目標に! なんて書くと力抜けちゃうなー。
ホーキンスの編み上げブーツを履いてでかける。ここんとこサンダルやナイキ・シューズばかりだったから久し振り。コンクリ地面と靴底がコツコツ当たる。骨盤にまで震動が響くかるい痛痒さ。
校正仕事。初めての現場。オヤジ連中の愚痴たっぷり。あるいは恩讐の彼方に
二丁目仲通り交差点で路上呑み。生搾りロング缶2本。やや肌寒くても、ここを歩く男子はまだ夏服やね。
『ひまわり』のお礼かたがたタックスノットへ。タックさんに芝居を気に入っていただいて、褒めていただけるのは素直に嬉しい。ありがとうございます! レインボー祭のビデオを鑑賞。



■9/5/2001
サンマぶつぎりゴボウ適当ぎりを、ケンタロウ和食レシピ本の甘甘こってり味でガーッと煮る。いつもは昼の弁当オカズなんだけど、今日は煮え上がった熱々をそのまま朝御飯に。あー、やっぱ旬の魚ってうまいわー。もっと薄味で作ってもよかったな。それはまた次回ね。
社会復帰初日。校正派遣会社のオフィスにて、軽めの校正作業。モヒカン金髪もさほど抵抗なかった様子。
ティップネス新宿へ。プールでウォーキング&軽くスイム。夜でもそれほど混雑感がないのは、プールが中野より大きいからだろうな。そこここに小っせー競パン着用のイカゲイ兄貴たちが。



■9/4/2001
コインランドリーで洗濯、掃除、食料調達と主婦な一日。
にしてもまだ9月になったばかりだというのに、肌寒い雨空。
中野丸井の無印良品で敷ふとんを新しく買う。今使っているのは側生地はボロボロ・中綿も飛び出している。中学生の頃からずっと愛用してるんで、25年選手だ。ひぇ〜。ふとんの西川製。お疲れさまでしたー。それを、えいや!っと新調したわけ。これで狭い四畳半の綿ぼこりもちっとは減るかしらん?
久方振りに中野ティップネス。プールでウォーキング&軽くスイム。
やっとこさ携帯がつながって、コウジと喋る。
うー、ちゃんとしたいなー、なんて考えながら缶ビールあおる夜道。



■9/3/2001
廃人38号。
翌日から仕事のあるリーマン役者さんや、車輌班などの役者さんたちに恐縮しつつも、呑んで寝て呑んで寝ての自堕落な一日。
久し振りに近所のジョナサンで食事。フェミレス味に慣れるまで、うー、舌が戸惑う。
あぁ、勤労意欲ゼロ。っていうかマイナス。社会復帰の道のり遥か。
カウンタによると昨日今日あたり(日本時間の日付じゃないので)1日分の「ますだいっこうのこと」へのアクセス数が100超えててビックリ。感謝です!



■9/2/2001
お祭り野郎集合な下北沢駅前。今日は御輿がでるそうな。スピーカーからの祭囃子がピーヒャラ喧しい。
『ひまわり』最終日。
早いもんだ。あっけない。今日でおしまい。夜の回が昨日までと違って1時間繰り上げなのでややせわしない。とはいえ初演の1日3回公演“女装哀史”に比べたら楽勝。
平常心で迎えたはずの千秋穐。やっぱどこか浮ついてて、台詞をスコーンと忘れてた。慌ててつなぎましたー。しょっぱなだったので、以後は石橋叩いて渡るモード。怪我の功名?
終わってやれやれ、でもなく、終わってさびしー、でもない。なんだろ、いい意味でフラットに本番を終えられた。ちょこっとだけ頑張る、って、ここ最近の本番での感覚もずっとキープし続けられた。僕自身の演技はさておき、ベターなコンディションで楽日まで来れて、よかったな。
というわけで、『ひまわり』もろもろいろいろたくさんありがとうございました>皆々様!
バラシ、例によってあっちゅう間。
打上げ、魚民。例によって後半スリープモード。話したいことがあるようなないようなって感覚は打上げの常。ひとみ役のイリーナこと入山嬢をハグして、一次会で退散。中野チームの山縣クンとタクる。爆睡。



■9/1/2001
『ひまわり』4日目。
8回公演の後半戦に突入。土曜日とあって、昼の回も夜の回もお客さんがいっぱい来てくださる。特に夜は桟敷席までギッシリ。開演前の賑やかしさも、芝居のウケのよさも絶好調な客席。ついついオーバーアクトに走ってしまった。
公演の合間、僕が買物に出てる間に、芝居仲間の中山昇が差入ビールを持ってきてくれた。ありがたい。入れ違いだったのが残念。夜電話したら、観に来るのはどうも無理っぽいと言ってた。これまた残念ナリ。