ますだいっこうのあと@ベルリン

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Peter Pleyer『Ponderosa-Trilogy』[ベルリン2014]

ikkomasuda2014-10-03

エリザベートが先に起きてたので朝飯はキッチンでいつも通りに。彼女もテーブル合流しお互いのことから消費社会などについてまで話し込む。ポーランド旅に向けてベルリン・ワルシャワ間に続き国内の列車も予約、次は宿だ。午後クロイツベルクへ〈HAU企画[Dries Verhoeven『Wanna Play? -Liebe in Zeiten von Grindr』]、巨大ショーケース的コンテナにアーティストが2週間閉じこもりゲイ出会い系アプリで外界とコンタクト、そのやり取り・プロフ画像等が内部の壁に大きく投映されるインスタレーション。今日午後訪れたがカーテン閉まったまま。知らず接触したゲイの抗議対応が理由?すでに新聞記事も出てる〉〈クロイツベルクのそのインスタレーション近くで、会話講座のおばちゃん講師とバッタリしたのには、我ながら感心〉。こぢんまりなクロイルベルク・フリードリヒスハイン博物館、NGBK、スターバックス・ハッケシャーマルクト駅 ポリリアリステンの作文課題、北上ぶらぶらエバースヴァルダー駅まで、高架下アジアンインビス。
Peter Pleyer『Ponderosa-Trilogy』@ドック11。短編3つとして発表されたシーンを1つに構成した英語でのソロショー。鮮やかなニット目出し帽でぐるぐるペーターがローラースケートする客入れから、すでにどこか緩んだ空気。ラフなお喋りでたぶんすでにクイア成分配合なブックプレゼンテーション、ゴンザレス=トレスとか60年代NYCジャドソン教会系の男性ダンサーとか、紹介した本は客席に回される。開演前に打ち合わせしていた観客3人に目出し帽で舞台壁3方に座らせて、インプロ、すっごいゆるい手踊り、素で笑い話かけながら、過去に誰かにこう言われたとか何とか。シューベルトの野ばら、マイクスタンド+マイクと自らとともに横になり、舞台上の観客3人が彼の体に触れるながら。ヒーリングショー、ニット編みの小さなペニスが小枝にいくつも下がるペニスツリーを持って座る男性観客、あらたに招かれた女性観客は、あっけらかんとパンツ一丁つまり乳だしになりヒーリングを受ける、それらしい音楽流れるなか、それらしいが明らかにちがうw四角の石・三角の木片などに編み物をかぶせたオブジェや、中に粒状のものが入った白い大きなボールを体の上で転がして、癒やされた?みたいなw。ケンタウルス同士が愛し合う図柄もある色とりどりバラバラに洗濯物的に布が下がった紐を背景として渡し、その前でカウベル股間につけて、ま案の定wカランカラン激しき腰振り。最後はゲイ的な要素含む自伝的テキストの淡々リーディング。いろんな都市でのダンス体験、エイズ禍への言及で映画『ロングタイム・コンパニオン』も。「最後に立ったら僕を運んでください」と冒頭に言っていたように、シンパシーひしひしな観客が彼を頭高に掲げて上手から下手へ、であっさり終わる。力みのなさ軽さ、あくまで極々個人的体験として、ベルリンやアムステルダムやニューヨークでの演劇ダンス、そしてゲイ体験を語り、今ただただここにいることとして踊り、さりげなく編み物オブジェが使われる。観客20人ほどゆえの親密感に体幹温度のあがる思い。7年前に観ていたことには後日気がつきましたー。