ますだいっこうのあと@ベルリン

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『機械破壊者』[ベルリン2014]

もう1時間早く起きたいならもう1時間早く寝ればいいだけの話なんだけどそれがなぁ。独語講座課題復習。U6が地上に出ちゃうテーゲル空港北側の駅に着いた途端雷雨。最早ヒャッホ〜と愉快げに上半身裸で駅舎へ走り込んでくる肉労者視姦など。小降りを待ち、シルヴァインに一応断って借りていったエリザベートのレインコート羽織ってで会場の刑務所まで。ここは私物預けコインロッカーが屋外で何だか大変、パスポート預け、ボディチェック、通路待ち、構内歩いて上演会場すぐの建物、2階を経由するとき、通路挟んで両側にある個室トイレを行き来する姿や日本的にいえば朝礼シーンそれと群唱による短いプレシーン。また1階へ降り中庭の野外劇場へ。空模様は降ったり止んだり止んだりが開演してからかなりの降り、会場で配ってた使い捨てレインコートのほうが丈が長くてよかった後悔したのは上演中。
Gefaengnistheater aufBruch『機械破壊者Die Maschinenstuermer』@JVA Tegel、ドイツ人作家・政治家エルンスト・トラーによる、イギリスでのラッダイト運動を描いた戯曲。窓に柵が取り付けられ番号が振られた煉瓦造建築を背に、演技空間には木製コンテナ4つ、それとそこから出し入れするイス机類だけ、18時開演の昼光のみ、音響は人力で木や金属を叩く音だけ、あとトラメガも?w という最小限の設えでの16人の存在感ある男優たちが無骨に演じる、プロレタリアート演劇の底力。労働者たちの日常、オルグ、酒場の決闘、女たちの意見、ビラ撒き、機械破壊に至るノイバウテン的高揚感などなど。降り激しくなるにつれアングラの血沸き肉踊った。敢えて言えば野外空間使いがもちょっとアレコレできる作品だったらね、という気がしないでもなかったけど、十全に堪能した。