ますだいっこうのあと@ベルリン

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ミュージカル『神経衰弱ぎりぎりの女たち』[ベルリン2014]

机上雑務。〈耳垢大漁!〉〈東京からゲラが空輸されて3月末までに戻すという校正を引き受けたんだけど、なんかいろいろ複雑な気分だわ〉〈きょうは食器を重しにふたへ載せて片手鍋で玄米を炊いている。(なんだか助詞の文法問題みたいだわw)〉〈Ich koche heute mit einem Topf mit einem Griff, auf dessen Deckel ich einen Teller als einem Gewicht setze, Reis. になるのかなぁ…〉←関係代名詞2格の用法が不明。〈言葉の雪、ひとひらふたひら、だなぁ。有り難く溶かすは、手の平?舌の先?胸の底?〉、ひらは例えば「自處超然處人藹然有事斬然無事澄然得意澹然失意泰然」「『激せず、さわがず、競わず、したがわず』[…]そこに『情を失わず』」。いわば中距離普通列車REに乗るチャンス!だったけど遅延でSバーンポツダムへ向かう。途中の川や池いくつかは凍ってたし、ヴェストクロイツ駅を抜けた左右はすっかり亜寒帯景色。バベルスベルク駅からトラム。
『神経衰弱ぎりぎりの女たち Frauen am Rande des Nervenzusammenbruchs』@ハンス・オットー・テアター。メインの箱は初で段差しっかりのC字型客席、ロビーから続く赤&黒の内装がモダン。アルモドバルの迷作を、ブロードウェイでミュージカル化したものの独語版。常軌逸した色恋沙汰の映画が、のったり回る舞台美術つかっていちいち歌い上げられるのは、特に1幕やや寒々しさすら漂ったのが正直なところ。2幕で各キャラが主人公ペパの部屋へ集まってしまう、会話シーンあたりでどうにか持ち直したかな。たぶんいろいろが中途半端。よっぽど休憩なしの台詞劇でギュギュとしたほうがおもしろそうだし、歌劇化するならそれこそクッキリ過激化した演出、無駄に大勢で踊るとかね、でないと、とも感じたー。セットは巨大なMの字オブジェの前後に急傾斜の部屋が設えられ色どりがアルモドバル調(にしました的)というか蛍光モンドリアン風味というか。なぜMかは、他のお客がマドリッドのMと話してたけど、原題の『Mujeres al borde de un ataque de nervios』から来てるような。
劇場を出てトラムを待つ時間が本当に寒かった。マイナス10度前後だとさすがにー。部屋に戻ってもずっとコートのままでいた。
別劇場での独語版、映像で観るだにこっちのほうがおもろそうw