ますだいっこうのあと@ベルリン

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ジョナタン・カプドゥヴィエル『アディシャッツ/アデュー』

ikkomasuda2011-10-27

午前に冷えるのは季節の移り変わりに慣れないからでしょう。昼になれば日が射して窓の手すりで布団を干し、畳の上のわずかな日向にほっとできるのですが。(仮)日記を数日分書いては上げ書いては上げしてました。午後遅めから高田馬場へ出て慈友クリニックアルコール外来で雑談風の診断。自立支援医療制度の説明を聞き、要はやっぱり診断書手数料の元が取れるかの計算だと分かりました。山手線を半周して秋葉原駅下車。スターネット東京は灰色と茶色の店構えで拝みたくなるような簡素さでした。『ジェスチャー・フォルム・テクニック』@タロー・ナスはまるでモダンデザインショップのようでした。早朝3時から開けているチェーン系でない立食い店でかき揚げ蕎麦を啜る。ショーケースにウインナー天も並んでいたのがならではでした。靖国通りから京葉道路両国橋へと夕暮れの散歩。
ジョナタン・カプドゥヴィエル『アディシャッツ/アデュー』@両国シアターX。「演劇とトランスジェンダー」と題された企画の一本。受付にいらした主催の日仏学院女性が過去のフライングステージをご覧になってるでお声がけ深謝。〈アカペラマドンナほか歌&一人会話+ドラァグのソロ舞台。笑い込みで聴かせる/迫るテク、クラブ芸的フランクさにラブ。ゆえよりユルい場での上演なら並列的にも視えたワタクシ史が一層立上がるかも?てのは企画題からの先入観&勝手な願望ネ〉。
マドンナの名曲ダイジェストをまずアカペラで。スエットパーカー&ジーンズ姿でつらつらと。ファンとしてはなかなか素敵な掴み。そこから腹話術的?な声のパフォーマンスで、電話越しの父親との会話、飴を喉につめた生々しい音付きのおばあちゃんとの会話、ゲイを揶揄する系?の庶民的?な歌が入り混じって、ドラァグというか女装というかの“こしらえ”が舞台奥め暗闇の中で着々、そんでレディ・ガガでドヤ!ミラーボール足蹴にしてドヤ!とか、今度はゲロ吐き音ありなクラブでの会話もあったりで、最後は登場した日本人男声コーラスの『雪山讃歌』で終わる。もろもろのクオリティ保証とってもあって、自伝的要素、カミングアウトできないセクシャリティみたいなことを漂わせつつ、構成はそのエピソード&素材の並列系。だからもっちとどこへ転がるのかもちらり視せてほしかったかなっていう勝手な期待があったり、いわゆる劇場じゃなくて例えばクラブみたいなもっとフラットな場所で観たら印象違ったかも、てな微妙な受け止め方でした。
京都公演主催者ブログに京都系ドラァグの重鎮との2ショットがw。