ますだいっこうのあと@ベルリン

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リミニ・プロトコル『カール・マルクス:資本論、第一巻』

旅資格海外地理校正。ネットでバシャバシャファクトチェック。午後中野中央図書館。平日だのに想定以上の人出。みな黒っぽくて男性っぽくて高齢っぽくて臭っぽくて眠っぽくて。校正が内容的にホント触りだけだからガイドブックがあればスラスラ。図書館で校正の環境リサーチもちと兼ねて着席。スタンドライト付きの席が確保できるとベターだが競争率高そう。スターバックス中野。マグで分量はかって注ぎ足してくれたトール。ほぼ満席につきシェア席で雑多な紙類に目通し。隣席男子イラストくん。やっぱりまともな外食は見送ってしまう。

リミニ・プロトコルカール・マルクス資本論、第一巻』@にしすがも創造舎を観る。谷岡さんその知合い東大院生何気にかわいい堀切さん?と何気にご一緒。開演まで客席トーク

てか舞台にはすでに出演者が待機。本棚セットに“はまりこんで”お迎え。中華なランタンが笑える。セロファン的色彩とか、既にしてベルリン気分。ドイツ語シャワーの快感勝手に思い込みで分かった気になってる能天気。さかんにヤーパンといってるが翻訳字幕では出ない。よくぞこれだけ背景世代国籍容姿のバリエーション揃えたなと感服。それが『ムネモ』以上のユルユル段取りで、資本論から朗読したり説明したり、個人史を語ったり。それを脇で横でフツーに棒立ちで聞いてる人たち。視覚障害のキャストが愛聴EP盤を次々かけるのが何とも味わい深いし音源選び的にもかっちょええ。ねえ彼DJやってよぉみたいな。昔のCMソングとかスキヤキの替え歌とか四角いそうそうあったね昔絵葉書ソノシートとか。かと思えば1985年製のB系入ったジャーマンくんがジャマイカで980円で買ったレゲエもだらだら流れたり。ラトビア出身者の母親が食べ物と引き換えに子供の自分を“売ってくれ”と言われて最終的には断ったけれども一瞬はこの子を売ったらどうなるだろうかと考えたことを恥じてずっと秘密にしていたエピソードからいちおう何となく年代順展開で語られて実に素っ気ないけどしっかり届く真実の強み?はなんだろうねい。おまけに大月書店版資本論まで実際に客席一人一人に配ってマーカーした箇所を読んだりだし。読んで説明されても意味はわかったりわかんなかったりわかんなかったり。もうどこまでもヘンなの。日本人の白い杖クン&ジャーマン若者クンがちょっと可愛かった(アハン)。にしてもさああやっていろんな人々が世界中から集まってサクッと上演してじゃあねと別れてバラバラになっていく正しき一過性みたいなのも何だかすごーく素敵だし一人一人って数えられる“グローバリズム”のありようみたいだわぁ、ってのは考え過ぎか。