ますだいっこうのあと@ベルリン

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3/11/2001

新国立劇場へ、伊藤キム+山崎広太の新作2本立て公演、“踊るワン・ツーパンチ”を観る。
ロビーでいろんな人と会う。新国制作部の望月さん、舞台観まくる詩人さいとういんこさんと星野さん、LOOPで一緒だったことのある立川くん、佐成クンに千佳ちゃん、しげちゃんも来てた。それからどこであったか思い出せない女性ダンサーとかね。あと、隣の席の男子が、ガッチリのんけ風味満点で、あー幸せ。
伊藤キム『クローズ ザ ドアー、オープン ユア マウス』。
いやぁ、サイコーだった。踊れて歌える外人男性ダンサーが登場する。これがめちゃくちゃ面白い。ぐねぐね踊ったかと思うと、いっきなりカウンターテナーで歌う。朗々と。その歌い始める、まさに「口を開く」瞬間がすごいおもしろい。ダンス世界がグイっとまた違う風にねじれる。その感覚がたまらなかった。バロック演奏団も舞台にあがってて、演奏してるバイオリン弾き女子を担いだり、抱き上げたり。好き放題よ。いいわ〜。明るい曲調のアリアだかなんだかを朗々と歌い踊る姿は、オネェ風味入ってて、ドラァグ・クイーンのショーと印象が重なっちまうし。あー、とにかくおもしろかった。伊藤キム自身のダンスは、どうしたって影薄くなって仕方ない。その分、素材をこんな面白い作品に調理した彼の演出力に拍手!
山崎広太『ハイパー バラッド』。
建築家・伊東豊雄の美術は、巨大な曲面グレー・ホリゾント。ほのとはコンクリで作りたかったのかも。白ホリだったらダムタイプ『O/R』ね。例によってのオフバランス系山崎振りを12名の日本人ダンサーが入れ替わり立ち代わり。ユニゾンだったりソロだったり。ツルツル踊ってた印象。金髪の好男子・森山開次をはじめ、男子はそこそこイケるのが出てて、しかも衣裳は比較的露出度高めなので、まぁ、それなりに楽しむ。だけど、なーんかつまらん。「で、それがどーしたのよ?」(くゆらすタバコ)って気分。