ますだいっこうのあと@ベルリン

在ベルリン/俳優・ゲイ/演劇コーヒー映画アート読書都市旅ドイツ語/ikko119[あっとまーく]gmail.com

07.1.18
断酒73日目。
akta


07.1.17
断酒72日目。
ああ、ほんとうに食欲旺盛だ。消化器系が調子いいのが自覚症状でもわかる。どう考えても断酒の効果だろう。ありがたい、と思うことにしよう。


07.1.16
断酒71日目。
オナニーの回数が減った。以前は、なかでも連続飲酒中はアダルトグッズを駆使して1日に5〜6回と射精していた。シリコン製の内側に付着した粘液を洗ったりティッシュでふいたりもしないまま連続で繰り返してたりもして、底なしの刺激を求めていた。ふと嗅覚の記憶からあれこれがフラッシュバックしてしまった。


07.1.15
断酒70日目。


07.1.14
断酒69日目。
年下ゲイ友くんと沖縄居酒屋。さんぴん茶


07.1.13
断酒68日目。
居酒屋での飲み会。ジンジャーエール、ホットウーロン茶、ホットウーロン茶、ホットウーロン茶。


07.1.12
断酒67日目。
電車の中で箱のアーモンドチョコをぼりぼり食べる。わかりやすくやけ酒ならぬ“やけチョコ”だ。さすがに少し気持ち悪くもなり摂取カロリー的にも罪悪感を覚え、ああこれって連鎖だよなと思いとどまる。とりあえず今夜はかろうじてだけれども。


07.1.11
断酒66日目。
最近一口くらいなら一杯くらいならいいんじゃないの?という悪魔の囁きがなくもない。言ってしまえば自分は入院をしたわけでも酔った事故で失明した以外は現在体調も悪くないわけだから。
もっとも囁いているのはほかでもない自分の悪魔な部分でしかないのだが。


07.1.10
断酒65日目。


07.1.9
断酒64日目。
地域の総合健康診断へ行く。これはアルコール依存症とは関係なしに毎年受けているものだ。問診票の体重減少欄にチェックをしたら理由を尋ねられたので、断酒のことを話すと「偉いですよ」と受付の女性に言われた。素直にありがたく受け止めよう。尿検査、診察、胸部レントゲン、超音波、胃レントゲン、血液検査、あらかじめの便採取で大腸がん検査、がメニューだ。即日判明する範囲での異常はなくまずは安心する。バリウムを服むために絶食したせいもあるだろうが、体重が最低記録を更新していた。


07.1.8
断酒63日目。


07.1.7
断酒62日目。
酒を目の前にしても誰かと一緒にいれば飲みたくはないのだけれど、酒が目の前になくても一人でいるとときに強烈に飲みたくなる。簡単な問題構造だろうけど、解決は簡単じゃない。


07.1.6
断酒61日目。
年下ゲイ友と、こっちの思い込みだけのデートをして、カフェでノンアルな時間をすごす。今までなら居酒屋直行だったものが最近は少し変わった。合わせてくれてもいるのだろうが、僕と会わないときでも酒を飲む回数が減ったと言っていた。いいわるいとは別次元で関係のありようがちょっとずつ改まっている。


07.1.5
断酒60日目。
そう、最近しばらくぶりに会う人にたびたび「顔色がよくなった」と言われる。断酒していることを知って改めて気づいた程度のことかもしれないが、少なくとも消化器系がアルコール分解の労力から解放されれば以前よりは顔の血色がよくなるのは当然だろう。いずれにせよありがたく前向きに受け止めてモチベーションのひとつにしよう。


07.1.4
断酒59日目。
打ち合わせがてらの酒席は、飲み放題設定でつまみがまったく貧弱だったので、相手との会話は楽しめたけれど財政的にストレスたまる。


07.1.3
断酒58日目。
古くからのレズビアン&ゲイ知り合いとの新年会。幹事役が僕の到着前に気づかってくれたのか皆断酒のことは認識済み。理由説明を何度もする覚悟でいたのでちょっと拍子抜けした。これまた気づかいからか顔の血色も以前よりいいと複数の人からいわれる。そんなもろもろはもちろん、まっすぐに向き合ってコミュニケートできる友人たちの存在をありがたく噛み締めつつ、スパークリングワインもどきなジュース、ウーロン茶、コーヒー。
酒席でのソフトドリンクを、ただ代替としてだけでなくもっと積極的に味を楽しむべくあれこれ試してみることも今後のテーマだな。


07.1.2
断酒57日目。
現場つながりで古くから知り合いであるノンケと断酒後初めて直接会い、飲みの席へも一緒する。これまでの経過を話す。抽象的な意味も含めて向き合ってちゃんと話ができる酒の席ならとてもありがたい。これからも気にせず飲み会には誘ってねとお願いする。帰り際いつものハグだけじゃなくてキスまでしてくれた。ずっとしばらく。彼は半泣きだった。心配をかけてごめんね感謝しています。


07.1.1
断酒56日目。
さすがにビール一杯も飲めない正月は所在なさすぎる。性欲と食欲が亢進するばかりだ。だからといって前者の相手を行きずりですら見つけられないことをまざまざと知らされた日には嘆息するしか術は残されていない。


06.12.31
断酒55日目。
パートナーもいなくて帰る家もなくて贅沢する金もなくて最後にすがりつく酒すら飲めなくなったオカマは正月をどうしたらいいのかわからず正月であることに目を背けながらなるべく普段どおりに暮らす。それでも丸餅をせめてものおせちを欲してしまうのが貧乏くさい。


06.12.30
断酒54日目。
“紛らわし”のおかずがビールの代わりにアーモンドチョコレートになってちゃいかんな。だけど…。


06.12.29
断酒53日目。
イカップル主催のホームパーティ参加を断念する。湾岸にそびれるタワーマンション最上階のサロンにて開かれる知らない人もけっこう集まる大がかりなものだ。そもそも単身負け組オカマには身の置き所が微妙なうえ、アルコールも飲めないとあってはストレス必至だからだ。誘ってくれた気持ちに心で手を合わせる。


06.12.28
断酒52日目。
ビールの代わりに隙間へ何を流し込めばいいのだろう。飲む集まりの席じゃなくて独りでいる時間こそ最も危険だマジで。


06.12.27
断酒51日目。
独りコーヒーを飲んで部屋に帰りパソコンを開いて茫漠と眺めているその時間の潰しようは断酒前と本質的な意味において何ら変わっていない。


06.12.26
断酒50日目。
ひと区切り。韓国料理を食べにいってマッコリをうっかり啜ってしまいそうな気分になった。


06.12.25
断酒49日目。
打ち上げの乾杯でビールを飲まない僕に訳知らずの知人たちが一斉に驚く。事情を知ったある一人があたりさわりのない説明でその場をおさめてくれた。乾杯前にいきなりアルコール依存症の話題はそぐわないと瞬時に判断してくれたのはわからないでもないけど、本人としては事実を正直に話せたほうがよかったな。ゲイであることを含むセクシャリティがみんなオープンな場であるならば、なおいっそう。


06.12.24
断酒48日目。
この週末は繁華街へ出ないようにしている。独りのストレス→飲酒、という自分にとっての典型的なシチュエーションが揃い過ぎている。


06.12.23
断酒47日目。
断酒してから特に調子がいいとか悪いとかいう実感というものは別にないのだけれど、唯一挙げるとすればお通じだろう。連続飲酒することがなくなって規則正しく寝起きして食べるし、酒を分解することから解放された消化器官は少なくとも以前よりは快調なのだろう。朝食を食べて仕事までの間番茶を飲みながらブログのテキストを書いたりしているうちに、お呼びがかかる。玄米食だからというのもあるだろう。毎朝そこそこ立派なお通じがあって出口発信の爽快感にしばらく浸れるのだ。とりあえず断酒によるプラス材料としてありがたくとらえるようにしよう。


06.12.22
断酒46日目。
ホームから見える広告、電車の中吊りや壁の広告、街のでっかい看板広告、コンビニの「酒」サイン、売り場の「これはお酒です」表示、千鳥足の酔っぱらい、座り込み倒れ込む泥酔者、居酒屋の乾杯、ビール瓶、テレビCM、黄金の液体が注がれ注がれるアップ……すべてを片っ端からデジカメにおさめて彷徨いたい衝動に正味2秒だけ、襲われる。


06.12.21
断酒45日目。
Jクリニック診察。近況報告に始まりカウンセリング。
特別新しい指示が出るわけでもないし診察が終わって物事にすっきり筋道つくわけでもない。だが、どこかしら感情が整理されることは確かで、アルコールミーティングやAAよりは今のところ自分にとって有意義に感じられる。短い時間とはいえ一対一で話ができることも大きいだろう。
いずれにせよこれからの年末年始はスリップする危険が高い時期だと言われる。本人も認識しているので、暇な時間をなるべく作らないためにバイトを入れている。評価してくれた。
ゼロサムな僕の性格には、アルコール依存症の本ではないけれど参考になるかもしれない、と「森田療法/岩井寛(講談社現代新書)」を勧められる。近所の古本屋で105円だった。


06.12.20
断酒44日目。
今までの口癖「今度また飲みましょう」を思わず「今度また…お茶しましょう」と言い換えたあと、やっぱり間抜けだと苦笑した。酒席を一緒するのは全然OKだけど、だからといって自分が飲めないのに「飲みましょう」はどこか抵抗ある。根本である「今度また会いましょう」をちゃんと言えればいいだけの話かもしれない。


06.12.19
断酒43日目。
またアーモンドチョコ一箱貪り食いしてしまった。せめて間食時の空腹対策にナッツとかドライフルーツとかを装備するようにしなくては。
あと、断酒以来とにかく眠い。アルコールとは別問題で睡眠が浅いのだろうか。


06.12.18
断酒42日目。
昼間いきなり携帯にある人から電話があった。仕事とは別つながりの顔見知り。断酒の件を人伝えに聞いて思わずかけてくれたらしい。実は彼もアルコール依存症の先輩格であることは知っていた。詳しく聞くと10年だそうだ。当初はやはり抗酒剤を投与されたらしい。少なくとも問題解決に歩みだしたという意味で「おめでとう」と言われた。ありがたい。
夜、所用で別の知人宅へ行く。ひと月前に断酒実行中と知らずに会ったときから、それまでの僕から出る攻撃的なオーラが消えていたと言われた。どちらかといえばビールが飲めない今のほうがイライラする気がしているのだけれど。もしかするとやや鬱傾向な彼だけが僕に対してそう感じていたのかもしれない。そうだとしても断酒を続ける前向きな理由の一部にはなると思う。重ねてありがたい。
もちろん、これ以外にも他方面からもらった気づかいには正直感謝している。その気持ちさえ忘れなければ断酒を日一日と伸ばしていけるのだろう。


06.12.17
断酒41日目。
ホームパーティの忘年会。「こどもビール」なんてのが買い出ししたスーパーにあったので思わず手を出した。「そんなの飲んだら火がつくよ」と周囲に咎められつつも。注いだときの様子はまあそっくりでも味はベッタリと甘い炭酸系飲料だった。


06.12.16
断酒40日目。
中華屋での忘年会にて、生ビール青島ビール紹興酒横目に、ブドウジュース杏仁ジュース烏龍茶。


06.12.15
断酒39日目。
またしてもアーモンドチョコ貪り食い。


06.12.14
断酒38日目。
知り合い宅でほっこり鍋を囲む忘年会。八海山をぱかぱか飲んだ主から断酒について話を振られる。以前ブラックアウトが気になりアルコール外来へかかったこともあるという。「あれだけ飲んでいたキミがよくやめられたものだ」「たまたま続いているだけでこの先どうなるかはわかりません」「オレはゼッタイやめられない」「……(僕もずっとそう思ってましたけど)」
きっと覚えていないのであろうながら微妙な怒りを抱きながらしゃべっているようにもみえる彼と相対して、複雑な気持ち。


06.12.13
断酒37日目。
仕事前いつもは食べないナッツバーをコーヒーと齧り午後仕事早終わりでマカダミアナッツチョコ一箱を平然と頬張り夜寝る前に半額の刺身を貪る。
断酒とそれにともなう嗜好だとかカロリーだとか体脂肪だとか体型だとか入り混じった漠然たる不安、それは以前から抱えたきた不安でもあるけど、がつきまとった一日。こういう時こそAAとか参加してみるべきなんだろう。


06.12.12
断酒36日目。
アルコール依存症をカミングアウトしたとき、向こうさえよければいつでも付き合える年下ゲイ友たちは、それぞれに受け止めてはくれた。けれどもし出会ってから最近まで酒を一緒に飲む機会が積み重ならなければ、現在ある少なくとも単なる片思い以上の関係にまでは至っただろうかと考えると、ふと孤独になる。


06.12.11
断酒35日目。
今年2件目の忘年会。ひとつの話題が共有できる5人ほどの集まりなので精神&胃袋満足。ゲイ告知済みなノンケ旧友だからかも? 温かいウーロン茶があったのも助かった。


06.12.10
断酒34日目。
出会い系ハッテン活動で不本意ながらヤルだけヤったのあとにナッツ系チョコを暴食する。今までだったら確実にビールへ暴飲していただろう。原因が解決していない一事例だ。


06.12.9
断酒33日目。
もともと短気なほうだが以前よりイライラすることが多い気がする。
今年1件目の忘年会はウーロン茶でお腹ガバガバになる。それでもコーヒーが飲みたくなる深夜。いや、カフェインが、なのかもしれない。


06.12.8
断酒32日目。
マカダミアナッツチョコ、箱ごと貪り食い。一気だとさすがに食後胸焼けする。
基本眠い。昼飯後、椅子に座っての昼寝20分でここ何回か横転しかけるほど熟睡している。夜の寝付きも良好で、ビールを飲まなければ寝られないと信じきっていたことを思えば素直にありがたい。


06.12.7
断酒31日目。
とりあえずひと月経った。ふぅ。複雑な気持ちではあるけれど肉体的には健康な方向へ向かっている。と思えるのは事実だ。


06.12.6
断酒30日目。
最近アルコールの代替に、コーヒーや、チョコレート・のどあめの類を口にすることが多くなった気がする。新たなアディクション? ノンスモーカーなのがせめても救いといえるのか。


06.12.5
断酒29日目。
ミクシィのAAコミュニティに参加。承認制で折り返し管理人から届いたメッセージには、自分もゲイですとあった。すでにその人自体はミクシィ上で知っていたのだが、ここの管理人をしていたことにまで気づいていなかった。親切な内容でありがたい。今後コンタクトをとってみよう。


06.12.4
断酒28日目。
以下、以前から続けている日記サイトに書いたアルコール依存症カミングアウトの転載。一部伏せ字。

僕はアルコール依存症です。治療法はただひとつ今後いっさいアルコールを飲まないことです。

11月7日からビールはもとよりお酒を飲んでいません。断酒しています。

Jクリニックのアルコール外来にかかりアドバイスを受けています。●●●●●で忙しくなる前には、アルコホーリック・アノニマスいわゆるAAのミーティングや、クリニックのアルコールミーティングにも参加してみました。

以前より、廃人だのアルキーだのと称して朝からビールを飲むことはあったのですが、ここ最近それが頻繁となり、なおかつ数日続くこともたびたびとなりました。これは連続飲酒発作と呼ばれるものです。

朝起きて迎え酒でコンビニへビールを買い出しして飲みはじめ、足りなければ目の前の酒屋で補給、眠くなれば敷きっぱなしの布団へ倒れ込み、夕方か夜に目が覚めたらまたビールを買いにいく。その連続でした。

自宅でする●●仕事はこうして先送りされ、出張●●のある日は明け方まで飲んで数時間寝て、酒のにおいがしないか気にしながら出勤し、●●●●●●●●●●●●●●●など夜に予定があるときは、銭湯へ飛び込んでかろうじてアルコールを抜いた気になって出かけていました。

しかし、そんな状態もじょじょにひどくなっていきました。

10月末から11月頭にかけて、●●が本数的にバッティングしたこと、さらには●●●●●を一度ならずとも二度も酒で当日ドタキャンしたことで、もうこれ以上に悪化するのはイヤだと、断酒を決意した次第です。

かりに●●の仕事を失うのはまだしも、酒のために●●ができなくなることだけは耐えられないと考えました。

アルコール依存症であるという事実は、6月●●保健センターで個別相談を受けた際すでに「明らかに」と言われていました。それとどう向き合うかは、あとは本人の決意次第である、とも。僕はそれに対する結論を先延ばしにしたままでいたのです。

200●年●月、飲酒のブラックアウト最中に、転倒事故を起こし僕は左目を失明しています。

この件だけでもアルコール依存症であるとの診断は充分でき、その時にアルコールとの付き合いをもっとシビアに考える必要があったと、クリニックではいわれました。実際自分でもその通りだったと思います。それ以外にも酒にまつわる失敗・損失は枚挙にいとまがありませんし。

そんなわけで、例えれば、積年の腐れ縁だった男と別れたようなかっこうとなりました。そんな体験は実際にはありませんが。

もちろんアルコール依存症に対してはさまざまな見方があるでしょう。それに伴って僕との関係が変わってくるケースもあるでしょう。それも了解済みであります。

それでも僕はこう思っています。《一緒に酒を呑むことはできなくなりましたが、酒を呑む席で一緒になることはできます》と。

ちなみにおかげさまで、アルコールに関連して肝臓といった内臓などの不具合は、幸いなことに今のところありません。


06.12.3
断酒27日目。
現場の打ち上げで大所帯の飲み会。ウーロン茶でお腹ガボガボ


06.12.2
断酒26日目。
「年内には飲もうよ」「×日は酒用意しますから来てください」「近所にいったら連絡しますんで飲みましょう」……。仕事柄そして時節柄今日一日だけでも何度こんなふうに誘われたことか。酒席をともにするのは苦ではないけれど、いちいち理解を求めるため説明するのは正直ちと面倒だ。


06.12.1
断酒25日目。
現場から真っすぐ帰ってくる。まさに誘惑をふりほどいてな気分で。


06.11.30
断酒24日目。
Jクリニック診察。ほぼ1ヵ月断酒しての達成感や自信から試しに飲んでしまう危険性や、今後のアルコールのない人生をどう考えるか、などをアドバイスされる。同居人のない単身であること自由業であることもスッリプしかねない状況だと指摘される。それはじゅうじゅう自覚済みだ。
いずれにせよ比較的すいていたので気持ちのんびりめに話ができたのがなによりだった。アルコール・ミーティングやAAもわるくないが、自分には一対一のカウンセリングが効果高く思える。
現場仕事でビール&えだまめの差入れもらう。ビールは楽屋で配る。
ゲイバーへ顔出し。コーヒーを頼むとメインのママに「明日は真夏日になるんじゃない?」と驚かれる。アルコール依存症についてまっすぐにカミングアウト。帰り際「がんばってね」と言い添えられた。


06.11.29
断酒23日目。
現場仕事で劇場がハネて座敷が確保してある居酒屋へ。焼酎割り用のペットボトルウーロン茶を煽りショボイつまみを貪り弾まない会話に居心地悪く感じ、中座しても会計は割り勘。付き合いよりも自分が周りに迷惑をかけない範囲でストレスを回避する手管を身につけなくては、その前にスリップしてしまうかもしれない。


06.11.28
断酒22日目。
現場仕事、劇場で初日。こんなときに飲めないのは一番辛い。「美味しい酒を飲むために」やってるようもんだからだ。酒席2軒経由、行きつけのゲイバーでコーヒーを頼みアルコール依存症についてカミングアウト。今夜のママがどう理解しているかは微妙な印象。


06.11.27
断酒21日目。
現場仕事で劇場入り。神経だけが興奮している状態で解散する帰路。かなりビールが飲みたくなった。


06.11.26
断酒20日目。
キリン・ブラウマイスターの車内広告を縷々読んでいるうちに素直に飲みたくなった。ある意味思うツボ、だ。断酒して改めて、あの手この手で飲め飲めと煽る広告の多さを痛感した。


06.11.25
断酒19日目。
とりあえず断酒は続いている。が、問題自体は解決できているのか、と考えてみるとはなはだ心もとない。スリップ(再飲酒)注意!


06.11.24
断酒18日目。
アルコールに絡む出来事は特にはなし。
昨日ふと気づいたこと。自分は飲み会で、ひとつの話題を共有できる以上の人数だったり、単純に話題についていけなくなったりすると(って状況はしょっちゅうなんだけど)、ビールをまるで“間をつなぐ”ため煽ってよく潰れてたな、と。


06.11.23
断酒17日目。
現場後の飲み会で、共演者にアルコール依存症カミングアウト。中島らももですよねと言われる。ついでに左目の泥酔転倒失明も。ソフトドリンクで頼んだ昆布茶は塩っぱくて、続きは薬ライクなウコン茶。帰りの電車でちとディープな話題になりビールが欲しくなったのは事実。


06.11.22
断酒16日目。
現場後年下ゲイ飲み友と隠れ家系居酒屋。20代連日連夜飲んだ店の系列だったりするので感慨あり。アルコール依存症カミングアウト。転倒失明事故以来心配かけ通しで申し訳なかったりただありがたかったり、する。


06.11.21
断酒15日目。
2週間ほど前、連続飲酒発作のなか断酒を決心したとき、知人からもらった返信を、ふと。感謝である。

『食べる
 学ぶ
 踊る
 旅する
 演じる
 恋する
 語る

 「呑む」以外にも人生はいろいろありますわよ』


06.11.20
断酒14日目。
現場関係の飲み会後、行きつけのゲイバーへ。玉露茶&ウコン茶、バーではコーヒーでノンアル貫徹。
「酒を飲まなくてストレスになること」はほぼ皆無だけど、「ストレスを感じて酒を飲みたくなること」はかなり頻発だなと、いまさらながら認識する。


06.11.19
断酒13日目。
雨降りで冷える一日なうえに飲み会へも顔出さなかったせいか、酒を希う瞬間皆無な一日。アーモンドチョコレート小分けなんぞ貪ったのは、精神的にビールの代替?


06.11.18
断酒12日目。
現場後の飲み会でウコン茶があくたびに、周りの瓶ビールが気になって仕方ない。乾燥からくるノドの渇きもあるのか。それにしても、このメンツとは何度か一緒に大酒を飲んでからぷっつりとノンアルになっている僕だけど、最初のとき「体調の都合で」といったきりで理由を一切尋ねられない。いいんやらわるいんやら。ゲイであること承知なうえのノンケたち。聞かれたら酒のこともカミングアウトするつもりでいるのにな。


06.11.17
断酒11日目。
ビールこそないが、連続飲酒時と同じような無気力にほぼ近い状態でミクシィはじめネットをダラダラ見て昼間過ごす。ストレスを例えばアーモンドチョコレート方面で発散させようとする頭が回り始めてもいる。とりあえず断酒は続いているが“自分”と向き合うことは、まだまだこれからなんだろう。


06.11.16
断酒10日目。
相変わらず眠い。アロマ効果はよくわからないが、しばらく継続しよう。
Jクリニックで診察。血液検査の結果は問題ナシで、中性脂肪が若干高めな程度だった。梅毒とかA型肝炎が出るのは過去があるからだ。自助グループの活動はあくまで手段であって、それ自体が目的にならないように言われる。ああ何となくわかる。それとこの先のヤマ場は、一定期間止められたのだから1杯くらい飲んだって平気だろうという気の緩みだとか。はい重々承知。
夜、現場後、ゲイ友とビアダイニングへ。バスペールエールを飲む横でウーロン茶。それでも一人じゃないのは精神的にはプラスだ。


06.11.15
断酒9日目。
アルコールを断っているせいだけじゃないと“思いたい”が、ここ数日イライラが募る。コーヒーで中和している感じだ。睡眠不足もあるのかな。とはいえ寝付けないわけでも明け方浅い眠りで怒濤の夢を見るわけでもない。むしろ断酒前よりすんなり寝ている気はするのに、ひったすら眠いのだ。うーん。
知人と韓国料理。もともとは今度マッコリ呑もう!な話だったのだが、僕はウコン茶
買ってみたアロマウォーマー&ラベンダーの効果はいかに?


06.11.14
断酒8日目。
やっと1週間。後半生ずっと永劫なのだと考えると道のりは果てしなく遠い。午後出かけていったAAミーティングは曜日の誤認で明日だった。現場後関係者と居酒屋へ流れる。ウーロン茶3杯に、おしんこ、かんぱち刺し、めざし、長崎皿うどん薩摩揚げ、モツ煮込み。


06.11.13
断酒7日目。
仕事帰り、ああ今までならこの酒屋でこのコンビニでこの駅コンビニできっと缶ビールを買って開けてただろうなとトレースしながら歩く。呑みの誘いを受けていた相手からの電話で断酒カミングアウト。


06.11.12
断酒6日目。
別会場でのAAミーティング参加。昨日と人数は打って変わって約30名ほど。女性や若い世代もいるし、部屋も広々である意味少しリラックス。昨日激励してくれた参加者が、発言が回ってきやすいポジションの席を勧めてくれた。時間の都合で全員とはいかないらしい。テーマは「心の穴」。それぞれの立場での発言。僕は慣れないなか「ストレスから呑んでいた」みたいなことを話す。ゲイであることも。
帰り道、ふと遭遇した呑み歩き人のもつ発泡酒が無性にうらやましくなった。天気もいいしな。その後も仕事現場での詰めた作業のあとアルコールから呼ばれる気分多々。約1週間、そろそろひとつのピークがきたのかもしれない。


06.11.11
断酒5日目。
アルコホーリックスアノニマス(AA)のミーティング初参加。ホームページの予定表を見て、まるでスポーツジムでエアロビクスのクラスを選ぶように決めた会場へ赴く。僕のほか男性6人。まず「新しい仲間が参加しました」とミーティングハンドブックとワンデイメダルなるものをいただく。感謝。「序文」「回復のプログラム」の朗読があり、「気づき」について順番に発言していく。それぞれディープ&たっぷりで、ときに勘弁してください…な気持ちが湧いたのも事実だ。AAのミーティングに顔を出すより、アルコール依存症を理解してもらえる友人と個人的に逢ってるほうがいいのではないか、などとも思ったりする。複雑な気分のまま終了。すると「神と会話している」と言っていた参加者が激励してくれる。僕の手を握りしめ「一人になってはいけませんよ」とも。正直それはそれでありがたかったしうれしかったし、ミーティングの意義に少しだけ近づけた気もした。
仕事現場で、緊張感が制御できない状況に遭遇する。単なる技量の問題か。あるいは離脱症状がこういう形で現れたのかと考えだすと怖くなる。この先どうなるのか。帰って和風スープでまずは温まる。


06.11.10
断酒4日目。
Jクリニックのアルコール・ミーティング初参加。昨日医師から“予告”されてはいたが重い雰囲気に少々圧倒。順番に発言するテーマが「生きづらいこと」だったりするから一層。「こうなりたくなければ呑むな」と咎める、地獄絵図を立体コンクリート極彩色人形で再現するタイガーバームガーデンのよう。ただし周りにいるのはみな暗い色の服装でほとんどが伏し目がちな生身の人間たちだ。暗澹。これで「精神科療法等」の項目込みで1050円取られるのは、正直たまらん。夜最近の年下呑みゲイ友と逢うチャンスあり。素直に状況を話す。


06.11.09
断酒3日目。
予約していたJクリニック・アルコール外来へ。問診票記入。ちょうどミーティングが終わったタイミング。加齢臭とともに参加者がどっとロビーに。カルテ作成のため???師から事前問診。詳細に話す。「してない」という回答欄のない結婚に関する設問に「同性愛」と書いておいたら、バイセクシャルとゲイとの初歩的な違いを質問される。そんな理解でいいのか? その後医師の診断。ややラフな口調の女性。それはそれでわるくない。説明されたことはネットからの予備知識ほぼそのままで今日段階では納得。まずはあした午前のミーティングへ出ることにする。肝機能ほかの検査用に採血。夜最も近しいゲイ友に逢って仔細話す。励まされる。


06.11.08
断酒2日目。
ちとこわごわ呑み会参加。「調子がわるいので」と生茶を啜る。とりあえずアルコールを呑みたくはならなかった。帰りの電車にて、知人の酔っぱらいぶりを観察する自分の視線に複雑な気分。


06.11.07
断酒1日目。
まっすぐ帰って一人鍋自作。