ますだいっこうのあと@ベルリン

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『Transit』

自主隔離日。〈鯖汁こさえるだよ〉。決まれば大きめな撮影仕事の問い合わせ。散歩パンケ川南下線。〈Arteで偶然見つけ自分的に珍しく即観始めた映画『Transit』邦題:未来を乗り換えた男。主演フランツ・ロゴスキー視姦目的を遥かに凌ぐおもしろさ。史実と現代を融合云々[日本語版予告編曰く「ナチスによる悪夢的史実と現代の難民問題を融合」]以上の、いやだからこそどこか写実的でないが故の演じられた濃密さを久々堪能。ウィキ曰く各場面リハに数時間かけたってのも納得〉。主人公ゲオルクがなりすました自殺した作家の書きかけ小説と映画内の出来事とが、作家の朗読音声と重なりなぞる/なぞられる構成も演劇的で印象深かった。〈急遽決まったお役所絡み映像のエキストラ。撮影地へ入るため前もって要個人情報はさておき、プロダクションとの守秘義務契約書に違反時の高額罰金が太字で明記されてて、サインするの単純におっかない、日雇い労働なのに〜。馬鹿な質問前提で斡旋エージェントに問合せ中〉〈再加熱鯖汁。細長台所のカウンターに腰もたせて立って、大きめ汁碗で箸で啜る。ベルリンのおされ住まいとは縁遠い、ばっちい人工大理石床、露骨にビニールなテーブルクロスとかの中で、一人立ち食いすんのが最近なんでか心地いい〉