ますだいっこうのあと@ベルリン

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Nir de Volff/Total Brutal『Love & Loneliness in the 21 Century』

オンライン仕事粛々。軽ゾクゾク背中ゆえ午後自分予定取消。ダラケ時間帯に出演案件舞い込み無駄に緊張。
Nir de Volff/Total Brutal『Love & Loneliness in the 21 Century』@ドック11。近年のファルク・リヒター作品に振付してるイスラエル出身のダンサーによるほぼソロパフォーマンス。すんと大きなスクリーンには感情湛えた風な貌のサルが壁紙のごとくアップで。時々テキストが表示されたり他の映像が流れたり。舞台にはスタンドでマイク。上手にはその猿がタブレット大や携帯大にリピートされたのを支えるスタンドが数本。白っぽいスペース。ご当人がもっさいフード付き黒ジャージ姿で現れマイクの前に立ち、語りかけるようにウネリだす。とかその後フロアを悶える的動きはえもいえない質感でまぁ惹きつけられはした。けど映像投影されるテキスト・台詞・日記もどきの朗読などは未消化/未昇華というかだからといって客席へ直で飛び込んでくるだけの例えばパワーもなくで、経歴・生活・祖国などで語られるミッドライフクライシスだかはその部分部分自体へはまぁ興味示せるものの、それらを/で空間時間で/を全体構成する/した結果としてはどうも倦怠モード。観客数人を募って猿面で動いてもらう+台詞シーンや、客席に配ったキャンディーを節分よろしく投げさせる演出も、どう視ればいいんだか的にモヤリン。とはいえ。体型だけいえば腹の出たオッサンな彼がクネグイと踊る後半に、ふと自分勝手な回想スイッチが。この人、きっと10年前東京の青山円形劇場で観たコンスタンツァ・マクラス/ドーギーパークの公演で、ぐねぐねバレエ踊ってたりフリチンで走り転げてたりしたオッサンだよな、と彼の経歴から得た改めてな認識に、しみじみ。そのコンスタンツァの上演に大興奮だったことが僕にとってのベルリンへの入口だったわけで、そういう意味ではずいぶんねじれた理由付けながらまぁ見る意義はなくはなかったなぁ、と。ゲスト的に、てか中年の対照としての若くてセクシーなダンサーとして登場した半裸ロン毛ありがち二枚目クンは、まあそのごく短い目の保養所w。おちゃらけちっくオチなご本人のテカテカピンク踊り子姿もやっぱり中途半端で失笑したけど、それでもまぁね、という。アフタートクーはきっと英語だろうしでスルー。
musik heute:
felix hein - feuer