ますだいっこうのあと@ベルリン

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『Infant Melee 1』[ベルリン2014]

のろのろ旅準備プリントアウト等、駅中薬局で鎮痛剤追加に、しばし痛みを麻痺させる塗り薬とハーブ風味薬を、まともなものが食べられないのでバナナやらプディングやらも〈素麺、厳密にいえば韓国のククスだけど、ならほぼ噛まずに飲み込んでもどうにか消化できるかしら〉〈ヴォーヴェライトもこのタイミングでのストライキに異を唱えてる〉。少し早出したのでアレックスのファストファッション店ぶらくり。
『Infant Melee 1』@スタジオ4。カセキユウコさん&Valentin Tszinによる舞踏ワークショップにて参加者ともに創作された作品。スタジオ中央にある舞台へまず観客は案内され、三方の客席に陣取った出演者がじょじょに傘を床に打ち鳴らすのがまるで“雨音”になるのに立ちすくんでのち席へ。雨傘革命を連想しつつも銃のメタファーとしての傘を手にしての隊列や動きを経て傘の花が咲く美しさ。性別群舞=半裸姿の腹筋に邪視線な男性版、ユウコさん先頭にした女性版、それぞれどこか性的役割みたいなことも見え隠れ。いろんな物体と各自で戯れる踊りたち、その合間を導かれて歩き回るなんて刺激的な演出もあった。最後のほうでドイツ国歌に始まり出演者のバラバラな母国の国歌、マコヒカさんたちの『君が代』も、を歌うも身を捩って倒れるまるで機銃掃射に遭うような痙攣系でそして起き上がり…など。内橋さんのライブ演奏が踊りと溶け合ったり角ばったりするのも刺激多し。政治性社会性と肉体性とがかなり明確に表出され盛りだくさんのメッセージを受け取りつつ、銘々な身体の群が描く自由さに固唾を呑んだ上演だった。
〈そっか明日は「誕生日」だった、「8歳」か、長いなぁ、心底ありがとう〉