ますだいっこうのあと@ベルリン

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リミニ・プロトコル『リモート・ベルリン』[ベルリン2013]

ネットリした夢を久々に。鉄筋からの剥離が進むコンクリート廃墟高層団地を抜けると緑のド田舎でタクシーを拾い日本の倉庫的な場所に入ると中はいきなり空港出口でスターを待つファン詰めかけな混沌の劇場というか見せ物とといかーーー。
フランクフルターアレー駅前の銀行シュパーカッセへ〈次なる手続きミッションの銀行口座開設は、あした午前の予約取りで本日終了。銀行関連単語を仕込んでおかねば〉。独語自習。
リミニ・プロトコル『リモート・ベルリン Remote Berlin』。〈声&音楽SEをヘッドフォンで聞きながら約50名で街歩き。見立てや詩的な言葉、動作指示が再発見再認識の糸口。道案内の独語表現集的な気も勝手に。始終ニヤニヤ〜そうくるかぁと90分堪能。さりげなく先導&多分音声同期操作の金髪スタッフくんがイケたw〉。
以下ネタバレ的メモ:HAU1の並びのカフェ集合地点。身分証あずけて受信機+ヘッドフォンorイヤホン貸し出し。イヤホンは耳穴にフィットしないので密閉型ヘッドフォンに換えてもらった。導く人工ボイスは前半女声ジュリア。緑地。バスケットボールコートをみなで凝視と普通に遊んでる若者の苦笑。郵便局前の自動ドア。ガラスに映る自分/ガラス越しの他人。客を装って局内彷徨い。数グループに分かれていて出ると出迎えられる。高架線メッケルンブリュッケ駅の窓越しの川、水。一団に固まって駅通路を劇場に通りがかりの人たちを俳優に見立てる。ホームに上がり反対ホームに対しても。電車乗車。車内の人の目の色。靴ひもを結び直す振りか何かでしゃがみ視線を下げてみる。BGMジャンプ! 乗り換え。ツォー駅下車。地上出口は右?左?階段上がってくる人々見下ろし。虫歯教会=カイザー・ヴィルヘルム教会の八角形新礼拝堂。手を広げる像眺めるうち男に変声。以後語りかけるテーマは政治的社会的に。ショッピングセンター・オイローパセンター前の水辺で、バッグから携帯など何を出して頭上に掲げてデモまがい。SC内、モデルガン?店軍事ゲームショップ、ガラスドーム+池の人工的天地。ガレージ抜け。中東国大使館展示写真。広告ディスプレイのページ捲り音。通りはさんで走るチームとそれを声援するチーム。エレベーターで病院屋上。夕暮れ景色。終わりのオチはまず語学的に理解できなかったのだけど、何かどこかへ旅立つ的な?だったようで、屋上ごと地上を出発な演出でエンジン白煙。
新鮮な刺激や感覚がいっぱい得られてすごくいい体験ではあったけれど、突き詰めるとこのツアーの動機とか奥の奥で言いたいことは何だったの?な微量ギモンが湧いたのも事実。まあ言葉を十全に理解できてないせいも大きいんですが。例えば、2012年F/Tの東京新橋をフクシマに見立てるツアー型作品『光のないII』と対照してね。テクニック・形式としてはリミニのほうが数段上だという体感はあるけど、ああそれも展開の仕方次第だしなぁ、みたいな、いい意味で脳内でモゾモゾと。〈解散地点にいた関係者的な人たちに、他人のそら似ならぬ欧米人のそら似であろう、シュテファン・ケーギっぽい長身メガネ男性がいて、それはそれでまた自家的に胸熱だったとか、別のスタッフ女性に「ドイツ語で大丈夫だった?」とわざわざ気遣ってもらったりとか、余談すぐるw〉。
同居人リョウくんと何となく語りだして長くなり夜中まで。