ますだいっこうのあと@ベルリン

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『キーン』

ikkomasuda2010-04-24

曇りのち夕方晴れかな。昼前起き。マリルーの部屋にちょいおじゃま。ピアノや座って叩く箱形の打楽器を触らせてもらう。説明してもらって掃除当番下階バスルームを。武骨なナショナルの掃除機、モップ&水切り付き真っ赤なバケツと道具がいちいち物珍しい。もとからきれいだったので程よきに。このバスルームでは金魚を飼ってて名前がワサビとスシw。カイザーでチェリーとチョコのケーキ安売りでつい2ピース。酸味と苦味と底部分の粒粒の食感とがたまらない。Weinmeisiter Str.駅ほど近くのカフェOliveでカフェ淫補給。劇場前階段で日光浴しながらケーキもう1ピース平らげる。
Kean ou Déseodre et Génie』@フォルクスビューネ。えーっとですね、これ4時間あったんですよね、途中休憩15分あっての正味で。座布団というか好きな格好で使えますクッション的な袋に座って。長谷川寧さんから長いとは聞いていましたがー。前半のややヘルプミー段階を抜けたら、後半には感動してました、キーン役でロッカー男、上半身脱ぎまたは前開き上着が多い、がかっちょええ、と。終わり頃にはなんかデズデモーナ云々いいながら女優に塗られた黒と、はりつけにされて浴びた血糊の赤とで、ドロドロになってねw。話はたぶん、シェイクスピア時代の破天荒な名優?のエピソードを、コラージュ。随所にお下劣あり、ハイナー・ミューラーのテキストも使い、ギタリスト登場してキーン役が歌い、照明はほぼドカーンとバカ明かり、装置も模造紙に乱雑に塗りました的なグリーンのシート状が舞台奥で斜面をつくってる、血だらけのベッドでいざファックのシーンで全裸にもなるけど突然人が来て右往左往、わざわざ破るためだけに紙貼りになってるとしか思えん小部屋に強引に何人も入ってモジョモジョ蠢きながら台詞、……、もういつも以上にまとめようがありましぇーん。そのいちいちもネタとして本気なの?みたいなこうオチがないというか置いてきぼりというかやりっぱなし感が濃厚でね。そんなカストロフ演出の重罪確信犯っぷりとそれに付き合う役者たちの体当たり度を、最前列で噛み締めましたです。
…これ書いてから、日本でも原作(?)を上演してますよ、とも長谷川さんから言われたのを今さら思い出した。そっかそういう筋だったのかキホン的には(笑)…
Uバーン飛び乗ってクィア・フィルム・ウィークエンドに向かうも、チケット売り切れ。そもそももう上映開始直後。WGではトビーが「ヘイ、イッコウ(てのひらタッチ!)」なノリでお出迎え。お友達も来てたしねーw。スープにパンを浸して夜食。