ますだいっこうのあと@ベルリン

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グリング『カリフォルニア』

B社入試問題校正10時間みっちり。そらみたことか。

グリング『カリフォルニア』@新宿シアタートップスを観る。

まずイケメンネタから。ヒロインの夫役・整体師を演じる、中野英樹がもうどセンターなイヌ顔なの。目が細めで目尻さがっててスポーツ刈りでとってもノンケなの。周りと違ってほぼギャグもいわない質実剛健体育会系なキャラがたまらないの。整体治療をするシーンもあったり…(以下自粛)。

フライヤーのテキストと、キャストの並びから、たぶんレズビアンの恋愛がからんでくるだろうなとは予想していた。それは図星。二人の負う過去はかなりヘヴィだったけどね。

最後に告白して抱き合うシーン。サンフランシスコでゲイとして市長に当選しながらも射殺された、ハーベイ・ミルクの同性愛者に向けたメッセージがさりげなく語られる。「私が市長になれば、カリフォルニアに行くという選択肢もできるんだ」 すんません記憶が不確かだけどこんな感じ。

ああ、題名“カリフォルニア”はこうくるんだ。お互いの事情でどうにもならない二人の前で、その「選択肢」という冷静さが、逆に切なくてねぇ。

萩原利映鈴木歩己あたりの劇団員が、おもろがって濃厚キャラなバイプレーヤーを演じてたのも、たぁっぷり堪能。今回も外れなしのグリングでありました。

みずほ銀行前に座って携帯で打ち合わせする大木監督とバッタリ。南口コンコース立ち呑み。劇中流れたボサノバ「 Insensatez」と、カリフォルニアという言葉を脳内反芻。