ますだいっこうのあと@ベルリン

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デュッセルドルフ旅1日目/『水の檻』[ベルリン2015]





(11.09.2015思い出し書き) ベルリン8:30→MeinFrenbus Linie 30→デュッセルドルフ15:50。ベルリンずっと西側のバスターミナルZOBから乗車、配券を迷ってるうち鉄道の早期割引期間が過ぎてしまい仕方なく乗った高速バスだったけど、昼間でさほど混んでなかったし、前方座席でアウトバーン観察もできて飽きない移動だった。にしても高速道路標識のシンプルさと的確さは流石だわー。ドュッセルドルフのバスターミナルは中央駅すぐでAirbnb宿まで歩く、宿主ビアンカは演劇経験もあって今は博物館で働いてる、彼氏の眼鏡イケメン・ジュリアンは例の極度乾燥ブランドのJPNとかデカデカなジャケット着てた。いそいそと中央駅地下からトラムに乗って今夜の劇場に向かう。偶然乗ったトラムの車両がテーブル付き食堂車というまさかな偶然、沿線風景はじきに田園状態で日本のローカル私鉄に揺られてる感覚、1時間ほどでクレーフェルト到着、ただ工事運休でひとつ手前の駅でそこから劇場までは田舎街を少々歩く。元工場の複合施設にある小劇場へ辿り着くとプレトークが始まっていた。『Kaefig aus Wasser(日本語題:水の檻)』@Theater Krefeld Moenchegladbach, Fabrik Heeder。
日本から招聘され作・演出した、タニノクロウ庭劇団ペニノの2本がどうも受け付けなかったので、その前提で、それでもフクシマを題材とし、知人も作品制作に関わっていることから、旅のきっかけとして観るに至った。熟練のドイツ人男優の一人芝居90分で、鬼気迫っていく渾身の演技にはひたすら感服。少なくともそれを目の当たりにできたことで充分満足できた観劇旅。前面ガラス張りホワイトキューブな主人公のモダン住居内に仕込まれた、ちょっとした可笑しみ誘いな可動部分・小道具などが、キッチュほどでもなし、誤解配合な日本風ともまたちょい違うし、な要素等はじめ、ボンクラ観客には着地しきらないモヤモヤに一方で包まれたのも事実。「シアターアーツ」掲載記事のナルホドな敢えて裏をかくような構造自体は、巧みだなぁとは興味深いなぁとは思うけど、うーん。
上りトラムは都心へ遊びにいく人々で想定外に大混雑、4月30日の晩=ヴァルプルギスの夜だったからねー。食べ損ねたまま、普段はリビングであろう広い部屋の分厚い空気マットで寝る。