ますだいっこうのあと@ベルリン

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ベルリン国際映画祭『家路』[ベルリン2014]

独語課題。1日10ページずつのD社ガイド本韓国表記校正。独語講座、単語トレ、青少年非行とスポーツ主題の長文、小グループディスカッション、僕は少しズレるけど学校のいじめと自殺のことを、関係代名詞復習、後半イブラとずっとペアだった、隣にいるだけで何だか落ち着くのは不思議。直帰独語復習さらり。U2アレクサンダープラッツ駅ホームのアジアインビスで初めて炒飯を買ったら2食分。
ベルリン国際映画祭家路 Homeland』@キュービクス7+8、アレクサンダープラッツ駅すぐのシネコン。すでに開場しててかなり大きな劇場のスクリーン直近席以外ほぼ満席で、最後列に確保。「風化させないために」と監督挨拶。
原発事故で誰もいなくなった農村に、誰もいなくなったからこそ戻れる過去をもつ主人公・松ケンひとり。対する兄のウッチーは仮設住宅暮らしで家族とともに常時眉間に皺寄せる日々。松ケンと偶然合流する同級生役が山中崇くんで、二人のシーンは、廃墟同然の町や学校を訪ねるショットもあり、特にホームルームを再現するような場面の山中くんがいい芝居をしててグッときた。にしてもねぇ「普遍的な家族の物語で描く」といいつつも、無人の村へから逆算した旧家的過去エピソードは練られてはいるけれど“普遍的”なのかなぁ。原則立ち入り禁止区域で過去を取り戻すかのように農業を再び始める“美しい”自然と親子の姿のその空想度と、《現実》との兼ね合いにどこか違和感。ファンタジーの力という前向きな面で捉えることもできるだろうけど、にしてもなぁ。まあ、悟り切ってる表情の松ケン(&少年時代の坊主頭くんも)を大画面で眺められたのはとってもオッケーだったです。上映後のQ&Aセッションがなかったのは残念だったけど、客席の集中度は映画祭ならではなのかな、と思いました。超余談:『家路』があれ由来なら英語題は『Goin' Home』とかだとすんなりかも?と、もちろんプロが考えたすえの『Homeland』なんでしょうが。