ますだいっこうのあと@ベルリン

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ミュンヘン旅/『マクベス』[ベルリン2013]

早朝猫小事変。↓ホームで見かけた東方面行き国際列車。

ベルリン6時30分発ICE1525ミュンヘン13時12分着・33ユーロ、ほどよく鉄分補充。駅のツーリストインフォで現代美術を観たいと尋ねて、ミュージアムなどを紹介してもらう。そこでもらった冊子の地図が手頃で使えた。アジアン・インビスで食べたフォーの赤いペースト戦慄。
ピナコテーク・デア・モデルネPinakothek der Moderne:心落ち着く広々空間。現代美術のいわばおさらい会。懐かし系ジョージ・シーガル、ここにもおわすかベーコン姐など。特別展は大型写真のJeff Wall。段ボールでこさえた靴脱ぎ見学の場にてのケーススタディ建築inアフリカは展示デザインに興味。地階フロアの現代デザインのオリベッティいわゆる真っ赤なバケツ・バレンタインがReiseschreibemaschineと書かれていて一段増しで惚れ惚れ。

小雨降るなかグリューワイン臭にやられつつクリスマスマーケット彷徨。名物ヴァイスブルストのパン挟みを強引に押し込み、劇場カフェカウンターで時間つぶし。
大泉七子さんと待ち合わせ。彼女とはいわば悪魔のしるし&東京ゲーテの講座つながり、今はミュンヘナー・カンマーシュピーレMuenchner Kammerspieleで舞台美術実習生として在籍している。社割りで押さえてもらったチケットを受け取る。

マクベスMacbeth』。中性的で常に不安げで神経質なマクベスと、ほか4名という極限まで人員削減しきったシェイクスピア。ラメいり女装で出ウケする魔女から、どの役も個性誇張でゲラゲラ、かつ例えば殺される親子と彼らを殺す暗殺者すら同じ俳優が兼ねて演じることで逆に浮かび上がる空疎さとかいちいち唸る/ああそういう解決策があったか!的演出、結末間近なダンシネーンの森に至っては、それこそクリスマスマーケットで売ってそうな木がぼんぼこ投げ込まれる始末。最後はマクベスは死んだマクベス夫人のガウンを羽織って、戦友的役を多く演じたデブ男優に、抱きつきホッとするかのような図。男根的マクベスの逆方向性が新鮮。


七子さんに舞台模型なども置いてある劇場舞台美術スタッフの部屋を見せてもらい、徒歩で部屋にお邪魔。パスタをご馳走になり、暖炉会議というかw温水暖房に二人して貼り付いての深夜お喋り。