ますだいっこうのあと@ベルリン

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『4'33" flashmob』/『Berlin Stadtmeisterschaften im Poetry Slam』

ikkomasuda2012-12-30

アレクサンダープラッツ駅でUバーンから地上に上がると人出多め。さらにあら通り雨?キュルルと何度か気温が下がったのを肌で知る。ミーティングポイントである世界時計下の人の中に、TSMGOでご一緒しベルリン一時滞在中の足立智美さんの姿が。早速ご挨拶。みなそれぞれに楽器を手に集まっている。チベットの弦と金属器をこすり合わせる楽器、おもちゃミニギターもあれば、エレキギターも、金管楽器も何名か。僕はFahrrad-Hupeと書いてあった真っ赤な自転車用パフパフ式ホーン。
Florian Tuerckeコンセプト『4'33" flashmob』に参加。足立さんがジョン・ケージの楽譜が載る譜面台前のイケアにありそうな踏み台へ上って、いざ指揮。第1楽章33秒、第2楽章2分40秒、第3楽章1分20秒、もちろん誰も何も演奏しない、ただ周囲の音だけじゃないすべてに全身をそばだてる。〈にわか雨の後で少々肌寒い中、キーンと冷える空気に素敵な音楽が広がりました。第2楽章ではパトカーのサイレンも“参加”だったし〉。何だか禅な、垢が少し落ちたような気分がした。
Traenenpalast@フリードリヒ・シュトラッセ駅前。「涙の宮殿」と呼ばれた東ドイツ国境検問所だった建物での展示を見学。街のど真ん中にちゃんとこういった記憶の痕跡をしっかり止めておくのは大切だわ。スターバックス・ハッケシャー混み混みのなかカフェ淫。

当日券売り場アーベントカッセの列に並ぶ。じわじわと券が売られるも僕の直前まででいったんは枚数なしと言われたのを、すぐ後ろのおばさんたちと少し会話しつつ粘ると開演数分前にチケットが買えた。しかも前から2列目の幸運!
『Berlin Stadtmeisterschaften im Poetry Slam 2012』@フォルクスビューネ。2階席までぎっしり。舞台上幕前の空間にマイクを立てて行われる、いわばポエトリーリーディングの決勝戦。ゲストリーダーの後、おそらく予選的なのを勝ち抜いてきた10人ほどが順々にリーディング。拍手で3人に絞り最終的なウィナーを選ぶ。ノートを開いてまくしたてる、紙切れを読み上げる、スタンドアップコメディみたいにもはや演じる、いわゆるラップ調と、スタイルはおのおの、年齢も若者ばかりじゃない点が好感。何より観客の好意的反応が熱くって沸きまくってて胸熱よ。笑いのツボはもちろんドイツ語的にまるで理解できないんだけどね。そこは至近距離ゆえのウォッチングで補って余りあるものがあったりしたわけでー。総合的にw一番イケたのは準優勝だったKarsten Lampeクン。ポエトリー団体の関係者らしいおじさんとイケメンだけどちょっとキョドってるくんのラフな司会ぶりも微笑ましかったわん。