サンプル『文学盲者たち』＠青山一丁目ドイツ文化センター。
当初4月上旬に行われドイツ語戯曲朗読講座の発表には僕も参加する予定だったリーディング公演。『ゲヘナにて』に通じる、イスの種類さえ敢えて揃えない少々散乱な備品が舞台上からホール客席前部まで配された場で、マイク常用ト書き読みなしで素と演技のあわい行ったり来たり。そもそも物語ががっつりなわけじゃなく、歪に淡々たる行間に滑稽や脱力が見え隠れする戯曲を、サンプルらしくいたずら心と企み気配ありありで上演してた。的当てのいわば見せ物として作家の女性主人公が水浸しになるシーンは、ホールから中庭へ移動して、リアル放水をホースで。戻ると病室シーンはベッドを囲むように観る、という仕掛けもとっても楽しめた。いわゆる“リーディング”形式からは距離あるかもだけど、とはいえ読み以上演じる未満にも視えるフンニャリ印象が、ゆえにすごくかき立てるもの多々。ドイツ語朗読では、高橋文子先生にいきなり誘われて「乾杯！Prosit!」の一言だけ客席から参加。終演後も講座の皆さんとお茶＠246カフェ。
劇団フライングステージ『ハッピー・ジャーニー』稽古6日目＠杉並区某施設。やっさんとダダと西瓜とパインアップルと配本と読み合わせ。
