ますだいっこうのあと@ベルリン

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『善き人のためのソナタ』

ikkomasuda2007-09-14


冷たい液体をゴクゴク飲んでいる最中“これビールじゃないの!?”とドッキリする夢を立て続けに。

D社ガイド本ソウル校正小1時間で終了。手ブラで怠惰。type the sky素敵。

善き人のためのソナタ』@早稲田松竹を観る。

タイトルからてっきり音楽関係者が監視されるもんだと思い込んでいたら、劇作家と女優だもんでちょっと居ずまい正す気分。シュタージ職員を演じるウルリッヒ・ミューエの、澄み切ってゼロでゼロすぎてその向こうにさざ波が立ってしまう眼差しに一番惹きつけられたわ。事実の掘り起こし云々あるいは、正直イマイチ僕にはピンと来なかった“この曲を聴いた人は悪人にはなれない”云々以上に、ね。相関図はある意味ベタではありつつも、いわゆる善悪を微妙な綯い交ぜで描く視線はひんやりとした深み。

ミーハー心は、全編ドイツ語シャワー、当たり前やんか、やら、統一後ベルリンのシーン、劇場はきっとフォルクスビューネよと思い込む、などには反応。あとあと、無駄にでっかいオープンリールデッキやタイプライターにはやっぱりね世代的に。

タイトルについては、原題"Das Leaben der Anderen=他人の生活"のほうが地味すぎるけど腑に落ちるな、『善きソナ』よりは。

一緒だったハルくんとベンズ・カフェで夜お茶。