ますだいっこうのあと@ベルリン

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らくだ工務店『戦争にはいきたくない』

ikkomasuda2007-09-13


港区R社出張校正。ティップネス渋谷。色黒イントラ上半身裸ちら見ちら見で泳ぐ。スターバックス下北沢カフェイン『風が強く吹いている』。STEPにてフライターグ鑑賞。ヴィレッジヴァンガードで「ディ・ロングライフデザイン」。

らくだ工務店『戦争にはいきたくない』@下北沢「劇」小劇場を観る。去年12月に出してもらった劇団の新作上演である。

もちろん良心的徴兵拒否のオハナシとかなわけなくて。いわゆる中年男優の渋味だけに頼るでもなく、深刻へも抱腹へも単純には走らず、微妙な合間ラインで紡がれる、規模でいえば極小な個々人の抱える《戦争》の点描、かな。@足立区のネジ工場事務所。お話のさわりはこんなです。

今まで作品よりぐっと平均年齢上がった役者衆が軸。落ち着いた/発酵した/灰色成分ちょい配合な男たちの力抜けたフラットな日常的会話から、クイックイッと劇中に引き込まれいく。その快感というか味わい深さといったらねー。あ、もちろん劇団員らの二十代チームも絶妙な間合いでリズムをつくってたりするんですよ。

「劇」小の舞台にリアルなセットを組んでの芝居なもんだから、近寄りかげんが、臨場感なんてどころじゃない距離まで“くる”のを、ああそうなんだな、と再認識しながらも観た。中盤のリアルに「だんまり」な景は軽妙でかなりニヤニヤする。後半の「らくだ」らしからぬわかりやすさは指摘されれば頷ける節なきしにもあらず。とはいえそれも今回は今回で存分に楽しめたわ。ま、惚れた弱味ってのはあるかもねー。

んで男優視姦なわけですよ。やっぱり愛しの石曽根有也くんがねー、今回は骨っぽい登板でねー、ロンT越しの肩幅だの首す(以下自粛)。プラス。観ているうちに役どころ込みで不機嫌男の哀愁がだんだんに味染みしてたまらんくなってきた古川悦史とのねー、2ショーットだったりしたもんだから、もうわおん脳内録画よ。

一人一人にタイムリーなスーベニールもついて、ほくほく気分で客席を後にする。

ひとしきりご挨拶。斜向いの居酒屋ふるさとにおジャマ。制作・山内三知さん、石曽根さんとはガッツリ話せて内心落涙。帰り際に強引ハグ。