ますだいっこうのあと@ベルリン

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mon『Yellow Elevator』

R社@汐留出張校正。ティップネス中野。

mon『Yellow Elevator』@神楽坂上シアターイワトを観る。

reset-N平原哲さん出演、七里ガ浜オールスターズ瀧川英次くん日替わりゲスト、ならば今夜しかないじゃん!てなわけで初日に。

黒テントが運営する劇場。ディプラ程度のスペースを想像していたらばタッパも間口もあるコンクリ打ちっぱなしでけっこういい感じ。いにしえの法政大学学館アトリエ11も彷彿。

トイレから戻ると、客席の隣が偶然これまたreset-Nの綾田將一さん、河合千佳さん。開演までくっちゃべる。

芝居はね、想定内ながらウームでした。役者はそれなりに楽しめた部分があるのだけど、台本・演出がねぇ…。「抽象」というか「内的世界」というかを構成芝居で俎上に載せるにしては、中途半端もしくはありきたりで。ぶっちゃけ学生演劇かと思っちゃったくらい。どうせなら、方向はどこでもいいから極端に走るくらいの決意が例えばあったなら、まだおもしろがれたかもしれない。ヒリヒリしきった身体性だとか、放棄しまくった関係性だとか、狂おしい装飾性だとか、ねぇ、って結局は自分のシュミかー。

哲さんの少し首を左に傾げた立ち姿がツボ。あと、英次くんはゲストながらいい仕事してました。演出的に漂白された登場人物の間にきっちり生身でするりと入って、〆たあたりは流石。

哲さんと頬すり寄せハグハグハグしておいとまする。

TPT『皆に伝えよ!ソイレント・グリーンは人肉だと』の記事をトウキョウ・ヘッドラインで読んで、すんごく興味。ドイツ前衛演劇、しかもジェンダー絡み。オンライン予約直前までいきながら、日本人キャスト上演のリスクを改めて考えて、クリックは踏み止まる。ベルリン版で来日だったら即飛びついたろうになー。