ますだいっこうのあと@ベルリン

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上海歌舞団/クォーター

東横特急に乗って、終点元町・中華街駅まで一気に。やっぱ早くて気持ちいい。中華街なんて何年振りだろ。人混みがイヤにならない程度にちらと徘徊。通りすがりで食べ歩き肉まん@雅秀殿を買う。特別にはおいしくなかった。ニューヨークにありそうなファストフード系中華にも一瞬心動かされるが、見送り。

上海歌舞団「現代ダンス公演」@神奈川県民ホール大ホール観る。半分も埋っていない客層はかなり不明だ。コンテンポラリーダンスの客じゃない印象。8作品のオムニバス上演。

えー、ぶっちゃけ、ああ、これは中国上海での「現代」なのかねぃ、な気分。書き割り、しかも宮殿とかの、をバックに民族衣装で踊られちゃうと、ここは上海なんちゃら大戯院かしら?みたいな。しかも照明が素敵に色とりどりだったりするし、なんだかもう笑っちゃいました。

『甲骨随想』。黄豆豆(ホァンドウドウ)のソロ。彼はこの歌舞団の若き芸術監督。跳躍力とかハンパじゃないダンサーでもある。セットは舞台奥半面分ある甲骨文字が描かれた幕前。しゅっと細長い頭飾りをつけて半裸でね。「甲骨文字特有の線と深みある審美からインスピレーションを得て」(パンフ)ダイナミックにしなやかに踊る。これが一番好きだったな。あくまで伝統とかを意識しつつも、うまく抽象化されてたと思うし、“漢字”という唯一の表意文字が持つ奥深さも暗示されていたんじゃないかな。って漢字云々は文字フェチな僕の深読みだね。

あとね、一番のお目当てだった『肚子餓了、肚子真的餓了!(腹が減った!とにかく腹が減った!)』。近藤良平の振付作品。コンドルズテイストにあのメンバーじゃない男性ダンサーたちが、しかも中国人たちがね、戸惑いつつおもしろがってる姿がほほえましくて。良平さんの生ピアノ伴奏もあったしなー。

にしても、狙いなのか既にしてそうしかならなかったのか、みんなの私服っぽい衣装が、ダサくって。タンクトップのよれた生地感とかサスペンダーパンツ上半身裸着とかカットオフジージャンとか、ふた昔前のゲイポルノの衣装みたいでした(爆)。

で、ですな、カーテンコールなわけですよ。これもわりとショー仕立てになってるわけですよ。各作品のメインたちがそれぞれの衣装で登場するわけですよ。しかも微妙にフラメンコちっくな音楽にもなっててましてですね、民族衣装を筆頭にダサいジーンズ姿、抽象的な衣装、モノクロなスーツ姿なども混みで、にこやかーに登場。かんなりシュールな絵巻物になってましたよ。さらに曲が変わってディスコナンバー、おそらくは中国語、に。ノリノリで一同何度も何度もごあいさつなさるわけですよ。なーんかこのあたりですべて納得してしまって、あー楽しかったわー、な気分にされちゃったわけでした。

てか、中国現地へ舞台を観にいきたくなりましたー。

元町・中華街駅で改めて気が付いた。壁が白くて町並みなんかがプリントされてる、のべーんとした空間。デザイン優先設計ね。で、やっけに架線が目立つわねぇと思ったら、天井まで白かったです。さすが伊東豊雄だわ。誰かここで踊ればいいのに(笑)。

ニチョへ移動。クォーター@キューブに顔を出す。VOICE2004の宣伝に来ていたべーすけさん&生島さんあたりと一緒に、ちょうどで始まったショー鑑賞。 ピンクレディを冒頭からサビ直結とか間奏だけとかを合間合間にやるラグジャー二人組男子、何唄ってんのかわからないけどすっかりアイドル歌手状態でへそだし姿で贅肉ゼロくびれありありな腹部視姦し放題(べーすけさんともども)のマダム・ピロガネーゼ、シャーリー・バッシーだよね?でアルキーな狂気ばらまきなジャスミンさんなどなど、脳天気に堪能。

タックスノットに顔を出す。個展の感想などをタックさんと話す。後半お久なコタちゃんとミクシィトークする。

いつもの銭湯が思いがけず臨時休業。そういや貼紙があったわー。不覚。引き返して沼銭湯に不本意ながら。新宿区四畳半で夜中ヘンに盛り上がってしまい朝5時近くまで夜更し。