ますだいっこうのあと@ベルリン

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マルセロ・エヴェリン/デモリションInc. 『Dança Doente』

コインランドリー。日本での体験基準な週末は混むかもは杞憂。スーパー買い出し。腰痛というか背中から臀部にかけてがバリゴキで、だからって座り続けもよくなかろうが出歩く気にもなれずで文字通り座り悪く過ごした午後。
マルセロ・エヴェリン/デモリションInc. Marcelo Evelin/Demolition Inc.『Dança Doente』@HAU2、Tanz im August。秋、京都での邦題は『病める舞』。解説にもある通りな、ブラジル・ミーツ・土方巽もしくは暗黒舞踏な作品。黒い素舞台に、和紙の皺のようにも視える黒パネルがえも言われぬ吊り位置高さで視界を遮る。上手奥は僕の着席位置からは下半身しか見通せない。肉体の存在感漂わせる黒薄着パフォーマーたちが列んで佇立。それぞれが各自で解釈・消化した結果であるかのように“舞踏”を、しかも各自のペースで踊りだすことに、いわば付き合うことから時間が始まる。天井高くにある蛍光灯だけで光源自体は目を刺すのに舞台上の演者たちまでは届かず視覚ストレスと、インダストリアル反復音楽の聴覚圧力とで、耐久力も問われるパフォーマンスと覚悟。以後すべては時間たっぷりかけて行われる/起こりいく。それぞれの舞踏ちっくな動きが大きくなり、夕夏風鈴連想な音場に変わり、いろいろ連想可ないわばホワイトカーペットが舞台っつらと、下手奥から中央へと敷き広げられ、着物だったり大きな風呂敷だったりに見える衣装をほぼ裸になった体にまといそれぞれなシークエンス、痙攣系手振りでずっと座ったまま前進し後退して消えてった髭面2人はヒジカタなのかしらと勝手誤読とか。稲束をイメージさせる衣装での顔を隠しての日本人男性のソロ、裸体チラ見え付きwでようよう邪視線の焦点が合ってきた個人的感覚。ちなみに改めて彼を追ってたらソロ後、下手にある照明の卓と対の上手パソコン前に座り直してて音楽担当なのだなとやっとこさ気づく。全体的には、後ろ目席ゆえ覚悟はしてた低めな肉体ガン見/玩味度はまぁさておいても、個人的に視えたはざっくりブラジル・ミーツ・舞踏どまりで、敢えてショーアップしない演出、もちろん肯定的にいられはしがた、本日の体調的には忍耐ややギリ。てあたりのほぼ終景で、白髭の男性←マルセロ・エヴェリン御本人らしいと男性もう一人とが、どちらも全裸に着物だか和な布だかを着乱れてる状態でもんじょくれ始めワッと凝視。獣姦・強姦をも想起な乱暴さ強引さある男男コンタクト。ところどころ明らかに壁に押し付けて背後からやら四つん這いの犬体位やらで明らかに肛門性行を表現してます的な図も登場。コレどう読み取ったらいいもんか戸惑いと見届け欲とのアア綯交ぜ。最後に音の嵐やっと止み、舞台上ひとり取り残された件の日本人くんがウクレレで和のマイナー音階、僕の耳には「ねんねんころり」を飛ばし飛ばし弾いてるふうに聞こえた、をつま弾きながら極めて極めてゆっくり退場していくのを辛抱強く眺めて上演終了。ふぅぅぅぅぅ、みたいな90分どしたえ。