ますだいっこうのあと@ベルリン

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"ophelias zimmer"

終日在宅療養。配券済みなのでうんしょこ出かける劇場窓口左側女性には名乗る必要なしw。
〈『Ophelias Zimmer』@シャウビューネ。半ば幽閉な部屋でのオフィリアが狂気&死へ至るまでを心理実験の如く。ハムレットの手紙はカセットテープ音声。足音扉音背景声等をその場その場で演じる効果音ブース間近&台詞最小限だったは幸運。辛うじて本歌を知ってるので、ソレで済ますか的にも面白がれた〉メモ:グローブ劇場での上演。客入れ時は黒い箱がデンと半円型舞台にあるだけ。いわゆる5幕でそれぞれ冒頭に溺死に至る説明が。下手に放送劇の効果音担当的な音響ブース、足音を再現する砂利を途中こっそり広い集めてたりも。テープで届けられるハムレットの手紙はしかしいちいちマイクで男優が読む&早送り音もうコンマ何秒的なきっかけ、かの名台詞は「sein oder」(あえて日本語に置き換えると『生きるか』)、オフィリアは夢遊病のようもしくは日常を繰り返しているうちに次第にニュアンスが異なってくる。服を重ね着していく。刺された父の死体が運び込まれるのには笑った。ハムレットは一度だけポータルブルプレーヤーを持って乱舞しに来る。某劇評にオフィリアの溺死体シーンを「いわば世界遺産ともいえる」等書いてたのにも笑った。終盤近くから舞台上に水が流れ込み水位があがっていく=狂気が増していく? 最後の最後は編み棒で首を刺して溺死したように視えたけど。その“世界遺産”に至った暁には博物館の展示品よろしく黒かったボックスは透明になる。引きで観てたら脱落した可能性大だけど2列めだったのでミニマルぶりインスタレーションまがいを堪能。