ますだいっこうのあと@ベルリン

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『Das Grosse Halbe』リハ/コンスタンツァ・マクラス『The Ghosts』[ベルリン2015]

13時からwer ist jack『Das Grosse Halbe』リハ@Schillerpalais。冒頭の箴言を交互に言ううちに戦闘状態へ激化するシーンにかなりの時間を費やす。細かいタスクが次々とこなしていかなきゃで正直ストレッシー、演出クリスティアンもちょいイライラしてた。グース台詞シーンと絡むのを試して終了。少々時間ドキドキでアメリカ記念図書館返却経由恙なくU7移動、アデナウアープラッツ駅から劇場へとしばらく感噛み締める。Constanza Macras | DorkyparkThe Ghosts』@シャウビューネ。動画、フェスティバル自体は閉幕してるTanz im Augsutのプログラム。中国雑技団のアクロバティック・アーティストとのコラボ作品。彼女彼らの私生活・個人史・雑技業界←ローティーンの頃から貧家の女子がいわば身売りちっくに入団させられ二十歳過ぎるともう用無し云々・中華人民共和国での雑技の位置づけ・天安門事件一人っ子政策・経済発展・『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』等々ドキュメントな要素と、技それ自体はいちいち息を吞むほど一流の雑技と、フェルナンド筆頭にドーキーパークの面々のクレイジーなダンスとが、うん、うまく縒り合わされればよかったんだけど、大きなうねりを生み出してるようには視えなくて、やや全体としては残念だったかな。冒頭っからの芸披露で、複数竿での皿回し女子3人が列になって現れるんだけど、そのかすかに聞こえる陶器の擦れる音から、シャサ・バルツの『ケルパー』の重ねた陶器が背骨みたいだったシーンを思い出した。いつも笑顔のチャイナ・イケメンはきっとコンスタンツァの趣味だね、とか余談。にしても各種芸自体はすんごかって、いちいち笑っちったな。あおむけに寝転がった足で机、ドイツ製のがっしりした机でございます云々フェルナンドがダメ押し説明する、を、最年少15歳の少女のカラダを、ぶんぶん回すのとか眺めてて、これって別に無意味だけど、例えばバレエの回転技だって無意味って点じゃ同じだよな、などともボンヤリ。あと雑誌サイトのインタビュー記事に「雑技団メンバーにとって一番難しい課題だったのは『素で自由に歩き回る』だった」というあたりもさもありなん&その違いの何たるか的示唆。