ますだいっこうのあと@ベルリン

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『Stueck Plastik』[ベルリン2015]

J社ガイド本事実確認ちまちまメール。
(20.10.2015思い出し書き)『Steck Plastik』@シャウビューネ。シャウビューネ版もしくはマリウス・フォン・マイエンブルク版“家政婦は見た!”で爆笑続きの一作。中の上階級な夫婦+思春期男子の家庭で働き始めた家政婦ジェシカを寡黙な軸として、プラス母親の勤め先である現代アーティストも乱入して、家族関係・食生活・消費・現代芸術・思春期などなどへの皮肉テンコ盛りなコメディ。白いコンテナ状のギャラリー・キッチン、背後の字幕も兼ねる映像、エンディングはユーリズミック『スイート・ドリーム』だったりする家政婦が要所要所で歌うポップソング、俳優陣はみな素晴らしかったが中でもアーティスト役の喜劇的リリーフ多い太っちょSebastian Schwarzの絶賛やりたい放題っぷりなんかが実に小気味よく組み上げられていて、心底楽しめた。アクション・ペインティングよろしくスパゲッティなぞ食べ物を白白しい舞台に撒き散らすだの、家政婦の魅力に下半身が収まらない夫はナニを冷蔵庫に突っ込むだの、アーティストは無駄にキルトなど穿いてリアルチン見せするだの、すんごく不似合いな女装するだの、Laurenz Laufenbergの息子役演技思春期イジイジっぷりだの、ああ超おもろかった。きっと台詞自体も巧みにアイロニー満載なんだろうな。