ますだいっこうのあと@ベルリン

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『Entertaining Mr. Sloane -Seid Nett zu Mr. Sloane』[ベルリン2015]

断続睡眠のはて明け方夢の頭痛伴う粘着質起きても消えず雲散霧消のやる気天気は晴れにもかかわらず、午後2時間ほど横になるなどキャンセル待ちの発音講座も4月改めてを決め込む始末。
Entertaining Mr. Sloane -Seid Nett zu Mr. Sloane』@マキシム・ゴーリキー・テアター。戯曲は、今や懐かしの英国ゲイムービー『プリック・アップ』で描かれた劇作家ジョー・オートンの1964年初演作品で当時は内容的に物議を醸したとからしい。間貸し人の青年スローン氏がその魅力で家主一家をいわば狂わせる物語、みたいなんだけど今夜の上演ではあからさまに家主一家のほうがすでに常軌を逸しててスローンとそれぞれに関係を持つ姉も弟も、年齢の上下関係は憶測ね、はなっから色情狂寸前だし、二人の父親もこれまた濃ゆ濃ゆな老人演技。開場時点からすでに俳優たちはメイクなどの準備を舞台上だだっぴろい毛足の長い白カーペット敷き居間設定の場でダラダラやってて、舞台背面を白いシステム家具が覆ってて戸をピシャピシャ開け閉て後方で扉の中身を変えたりするスタッフがわざと視えたりもする、正面の部屋入口とが玄関になったり装置入れ替えで2階への階段になったり、そこいらも今や懐かしのドリフっぽい。&合間合間に歌っちゃうのその選曲も込みでアホラシ〜と笑いっぱなし。一番ひつこいのはスローン氏に殺される父親で、マイクのコードがひっからまって殺した本人もアレレな状況で死んじゃうんだけど、断末魔のようにクイーン『ザ・ショーマス・ゴー・オン』を歌っては倒れまた立ち上がる始末。しかもそのスローン氏を演じるのが黒人の外見をもつ俳優Jerry Hoffmannで、彼の芝居自体は全4人の登場人物の中では、というか一般的な感覚からしてもニュートラルな存在で、ルックスもジーンズのプリ尻ももももとってもセクシーなんだけどねはともかく、終わり近くで、植民地主義とか政治的な単語を含むちょっとした台詞を吐いてたみたいで、それはもしかしたら上演に際しての脚色かもできっと何というか政治的な文脈も含んでるんだろうなとは読み取れたし、総じて笑えたので楽しくはあったけど、終わってみて一連の狂熱はとどのつまり何だったろうねぃ感が漂ったのはまぁ否めないかなぁ。あとそうそうキーボード奏者が生で弾く音楽、しばしば歌の伴奏てかカラオケ?wにもなる、が多めで初めは正直耳が慣れなくて煩く感じた。