ますだいっこうのあと@ベルリン

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『包皮 Vorhaut』[ベルリン2014]

ikkomasuda2014-12-29

〈Guten Morgen! 斜めの窓を開くと……でした!〉。B誌原稿推敲修正後送信〈男たちの愛の営みを綴って十三年wの原稿を送信して仕事納め〉。〈浴室の水森亜土は、便器後ろの配管接続が緩んでたためみたい。朝、地下の浸水云々でしばし水を使うなと言い回りにきた大家さんに訴えると、午後コーキング含め修理してくれた。ドイツの人は自分で直せるレベルだろうな等と、便器横でしゃがむ後ろ姿を眺めつつ、殊の外不器用な日本ガマはボンヤリと〉。
けーくんとFaceTimeでチャット、彼は九州の実家へ帰省しているからだけではないであろう落ち着いた表情を浮かべていて、顔の見える照れ臭さから窓の景色やリヒテンベルク区屋根裏部屋を紹介して、でも面と向かって話し出すと恥ずかしさはなくなってマジ話をたんまり差しでできてとても体温が上がった、ありがとう〈遠距離エアハグし忘れちった……〉
『包皮 Vorhaut』@Ballhaus Naunynstrasse、控えめに叩く銅鑼の合図で入場、客席は温かみのある古びたシャンデアリが照らす100席超の劇場。ユダヤ教徒の割礼を軸に宗教・文化の多様性あたりテーマのもうちょい抽象的な作かと、紹介テキスト斜め読みで勝手なイメージ抱いてたら、そういう背景はまあありぃのな、産婦人医舞台のわりとベタベタ演技なコメディですたー。男の子が生まれる、はずだったw、移民家族のあれこれ、その父親だけがドイツ人で少数派だったり、割礼どうするか俺はこうだった云々エピソードもあり、妊婦は難産で血が飛び交いトングを持ち出したりした挙げ句、やっと生まれたのはいわゆる性的に中間な子でした、みたいなオチ、だったと思う。