ますだいっこうのあと@ベルリン

在ベルリン/俳優・ゲイ/演劇コーヒー映画アート読書都市旅ドイツ語/ikko119[あっとまーく]gmail.com

『REIF』『NON: DA 論多{PLAY}』[ベルリン2014]

独語自習。昼飯が同居人シルヴァインと一緒になる〈同居人が語ってたProjektive Geometrieが射影幾何学だとやっとわかったはいいけれど、日本語でウィキ知恵してもお手上げという〉、あるいは玄関ベル作動確認で早合点勘違いもトホホ。
『REIF』@Kuehlhalle、バイセンゼー芸術学校の修了作品展。Ivar Veermaeeの湿った緑の中にある何かの処理施設を淡々と捉えた映像作品、Sebastian Omatschの古びた懐かしのカセットテープレコーダー群から断続的にあちこちから物音が流れるインスタレーション、Philipp Koenigの小パネルで分割されつつも白黒スケッチ的に描かれたでっかくごっつい「背中」作品、などにピピピ。フリードリヒシュトラセ界隈で買い物やらパン屋飯など。
『NON: DA 論多{PLAY}』@Non Berlin。韓国メインのアジア現代アートギャラリーでの、Sung Kuk Kang、カセキユウコ、ジャズピアノHanearl Leeによるインプロビゼーション。観客一同路上に出てしばし踊り手二人を見守る。雷雨の中Kuk Kangは口でくわえた筆でハングル文字のメッセージを路面に書き、ゆうこさんはいわば相手役はもちろん雷鳴や通り過ぎる車や雨やハングル文字ともピキピキ踊り、その文字の流れと時間の流れと二人の間の流れがギャラリーのエントランスあたりで、例えば窓ガラスを挟んだセッションになり、中へ流れ込みギャラリー床でもんじょくれたり奥のソファでもつれたり震えたり奥の奥のガラスカウンター越しだったり、微笑ましい時もあり荒々しい時もありな二人のやり取りに固唾を呑む。中に入ってからはさらにピアノの音が混ざる的な展開。天気スペシフィックを街なかで体感込みでとてもとても刺激的なセッションだった。Sung Kuk Kangは障害のある体をいい意味でただの持ち味・個性としてその場にいて天真爛漫同士な身体言語による会話に同席した気分。トーク、ビデオ上映、さらに、ちょっとした茶席っぽいねと偶然隣になった韓国人男性と話した、ラーメン作りパフォーマンスまで。のんちゃんかえさんとバッタリ、ゆうこさんにも改めてご挨拶してお暇。