KUNIO09『エンジェルス・イン・アメリカ』＠池袋・自由学園明日館講堂。第1部「至福千年紀が近づく」第2部「ペレストロイカ」連続上演。11時から20時半までほぼ八耐。〈引込まれ度曲線上昇の果て感慨深い到達点、俳優陣へ一方的ハグ欲。演出は想定より正攻法で素直な積上げに好感。♂♂濡れ場も堂々こなし正邪両面wから拍手。プライアー役長身色っぽい田中佑弥、ジョー役ミクラス系男子澤村喜一郎に萌え〜〉。ドンヨリ観後感セゾン劇場版、スピーディ展開tpt版と過去観てきて、社会政治的枠組みの格子の向こう側に視えていた劇中人物たちが、KUNIO版ではぐっと身近により生身に感じられた。それが一番の収穫。見始めの俳優陣への正直物足りなさ、内容がよく分かるんだけどそれが台本を配られて対照しながら観てるみたいな感覚だったのが、徐々に徐々に温度をあげ速度をあげ角度をあげていく。それは、長丁場共有ゆえもあるかもだけど、誠実な会話のやり取りの積み重ねで辿り着いた先だったと思うわ。男子視姦的には、そりゃ全裸シーンはもう目が爛々でつぶさに鑑賞させていただきました、ってのはじめアレコレはさておき？、黒人看護士ベリーズ役の四宮章吾の役的ゆらぎなさ＆立ち位置的さりげなさが絶妙で感嘆でした。1部デモでご一緒した奈美さん、2部席隣だったしのぶさんと偶然ご一緒で合間話ができたのもありがたかった。
にしてもゲイがゲイ役をやる意義／意味をどこに置くかって改めて問われたかなぁなんて小雨の夜道に。
