ますだいっこうのあと@ベルリン

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『Die Schmutzigen, die Hässlichen und die Gemeinen』

ikkomasuda2010-05-18

紙類整理。DHLのパックセット買ってきて詰めてる。5.0kg未満40ユーロに収めたいがウーン。Reweで買い出し。スターバックス・クーダム。Uバーン・ツォー駅の焼きそばインビス。
Schauspiel KölnDie Schmutzigen, die Hässlichen und die Gemeinen』@Haus der Berliner Festspiele, Tribüne auf der Bühne。テアタートレッフェン2010作品。明日はコンサートなので今回ベルリンで観る最後の一本。…大当たりだった。
題名で後日Wiki調べしたら1976年のイタリア映画で、それを舞台化した作品のようす。映画は日本におけるイタリア年での上映時題が『醜く、汚く、意地悪く』でドイツ語も同じような意味。金と欲と性が渦巻く大家族、第一印象的には施設入所者の群れにも視えた、のドロドロ・グロテスクな顛末。これが横長で奥行きのないコンテナハウスみたいなリアルな家セットで上演される。室内の会話はまったくといっていいほど聴こえない前面ガラス張り構造。だから動物園みたいにその行動を見守るのみ。この演出が、ドイツ語わからん僕的には格別に刺激的で。もちろん、中央のドアを開けて出入りするときに声が漏れ聴こえるし、家の前やコンテナの上部分でも演じられるシーンもあるんだけどね。暴力・言い争い・食い散らかし・脱ぎ散らかし・裸・裸・女装(←冒頭からパンツ一丁のイケメンがテーブルの上でヒール履きクネクネ、途中でヅラかぶってメイクして出てっちゃう)・生っぽいセックスシーン(←四つん這いファックで膝が床に当たる音が貨物列車の通過音にブリッジしたりする!)・刃傷沙汰・虐待・血飛沫・死……。煮詰まった底黒い空気の中へ押し込められ弾き出てくる人たち。とはいえシリアス尽くめというか奇妙なコミカルさも漂っていて、力なく笑ってしまうことも何度か。とにかくそんな、あっぱれに描ききった作品でした。ブラボー!
このSchauspiel Kölnてば、2008年のやはりテアタートレッフェンで、架空の国境沿い難民キャンプを作り上げて、1週間とかエンドレスでその役柄の人物として生活する、というかその場その場の即興で演じ続ける、客はそのキャンプにビザをもらって一時滞在する、みたいな《作品》も体験していて、それはそれでコワイくらいの絶句だったわけだけど、なんというか表現としてそこまでイキきっちゃうこの劇団・劇場、スサマジイわー、と改めて興奮しまくったです。
WGで、アナにもらってラバーバRhabarber初食。酸味と食物繊維な味。ネットで調べたら蕗に似た植物で、出されたのは砂糖と煮たものだった。