ますだいっこうのあと@ベルリン

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『ベルリン・アレクサンダープラッツ』

ikkomasuda2010-04-20

配券。同性愛モニュメント@ティアガルテン再訪。灰色の歪な立方体、ハッテントレイ風でもある、の覗き窓の暗闇の奥で、今日は男子二人が映像でキスしてました。しっかと観る≒拝む≒念じる。目指した展示は明日初日。Nollendolfplatz駅前、高架線ホームからレインボーの外壁が見える!ゲイショップBrunoでしっかと立ち読み。レザーショップMister Bの試着コーナーは、囲いだけの昔風小用公衆便所スタイル。Impala Coffeeで食べであるブラウニー付きカフェ淫。なんか男性同士客が多い気が気が。
さらに配券でクロイツベルクに行けば、あれベタニアンすぐ近くじゃん。で『Ich weiss was du nicht siehst』@Kunstraum Kreuzberg / Bethanien。小部屋に塗料ドピュッなインスタレーションとかやっぱりワクワクなる。いろんな石の前に佇立する映像と、メッセージが出る映像とのコンビ作品にくすぐられた。西ベルリン・クーダム西側少し歩く。通り雨。シャウビューネカフェでコーヒー。
『Berlin Alexanderplatz』@シャウビューネ。以下ややネタバレします。
劇場内に入ると、平場の舞台+前方客席一面に、いっちめぇんに、黄金色に輝く硬貨(状の金属と一部本物のコイン)が敷き詰められてる。いわば物量アート。僕は前方の“少し安い”席でちょうど硬貨っ原と階段状席の境目。かつ客席中央通路脇。結果的にアングラ魂揺さぶられるポジションでした。シュプレヒコールというか群唱的台詞が客席に紛れ込んでいた俳優たちによって始められ、すぐ背後が主役の男優さんでした。やがて立ち上がり硬貨っ原に整列する20名を超える人々。Uバーン駅の出入口でビール瓶片手に屯ってそうなジャンパー姿とか、ジイサンとか太鼓っ腹とか、ぶっちゃけまるでシャウビューネ的オシャレさんじゃない出立ち。例によって単語がごく断片的に聞き取れるレベルだけど、たぶんなんか怒ってる労働者?失業者みたいな話で、その中から、男と女・金と人生みたいなエピソードがメイン数人で演じられる。ファックシーンも数度あり、汗と唾と、硬貨ジャラジャラいわせての走り込みや倒れ、絶叫、罵倒、暴力といった熱い熱い演技。それが1m以内至近距離の通路でも繰り返し行われるもんだから固唾を呑んでも呑んでも呑みきらない凝視体験。もう興奮しっぱなしでした。内容がもしすべてわかったらどう感じるのかねえとは思いましたけどね。蜷川スタジオかさいたまゴールドシアターか、往時の第三エロチカか黒テントを観てる体温にちょっと近かったかも。あ、それこそ流山児★事務所で翻訳して演んないかしら?
終演後もなんと24時まで開いてる劇場カフェで、ミネラルウォーター煽ってどうにか興奮を鎮める。WGリビングで、ボスニア出身のマヤと深夜トーク少し。