ますだいっこうのあと@ベルリン

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ニューヨーク旅行9日目

[帰国後の思い出し書き]エンパイア・ダイナーへ。映画でも観たことある有名店へちょっと行ってみたい欲とアメリカーンなブレックファースト欲とで。平日のみの朝食メニューを狙う。ちょっと朝早過ぎた? しっかりバターがしみたマフィン&たっぷり塗りジャムが一等うまかった。
2番街なんてまず用がない界隈のジャパン・ソサエティで配券。そのままマンハッタンを西へ。
近代美術館MoMA。初NYの20年前以来。その間に再開発でタワービル併設に建て変わってる。クローク行列中日本人男子観光客に話しかけられる。
結論からいえば$20でも安いくらいのボリューム。自分のいつものペースだと体力がもたんわ。そんなのにコンテンポラリーからじゃなくいわゆるモダンから観てしまった。ビルの上から見ながら降りていく式でね。でもそれはそれで正解だったかもしれない。デパート状態ななかでも、自分からはあまり観ない名画系のよさを、我流だけどね、味わうことができたから。これ後半戦だったらきっとスルーだわ。マチスの『ダンス』。これが最高だった。ぶっちゃけ、顔とかすっごいアバウトじゃん、とか塗りもテケトーやん、とか突っ込みつつも、なんか見惚れて座り込んでしまったわ。なんでだろ? ああ、わりと絵自体が大きいのとよろめきやすいから、てのもあるかも。ポロックの、こんなん“ヨゴシ”じゃん?なのも、壁一面サイズだと執念に負けましたー、みたいな説得力。どれも実物から発されるなにか視覚とは別の放射能が発してて、そうそうそういう意味で被曝しまくりだったかも。しかもガラス越しとかロープ越しとか立ち入り制限ライン越しとかじゃないからねー。
あるいは、子供時代のデイビッド・ヴォナロヴィッチが、たぶん家庭環境荒んでるなか会った母親に、近代美術館に連れていってもらって、それでアートに進んだ、とかっていう、曖昧な記憶だけど、エピソードを思い出して、《本物》に触れる、ってこういうことだし、美術館って例えばそういうためにあるんだよな、とか考えながら時代を下っていってたら、ヴォさんの作品、いっきなり登場しました。コンテンポラリー部門の常設的企画展2つのそれぞれにね。ま、ゲイセックス系作品ではないにせよ、そう彼の回顧展を観にわざわざ来た10年前以来の再会ができて、想定外でちょっとキましたわ。つーわけでもう満腹にもほどがあるよ。それであやうく『睡蓮』も見逃すところで、でももう正直一日当たりのキャパをオーバーしていたので、またの機会にね、ってことで、MoMA退却。
夜観るつもりの劇場へ配券に行く。37丁目11番街近くのハイウェイの出入口近くの人け少ないエリア。コンピュータのチケット発券システムは使ってるものの小劇場には端末を入れてないらしくて、制作らしきおばちゃんがサインした紙を受け取る。いったん部屋に戻ってマトンケバブ
『NY/XY』@ステージ・レフト・スタジオ
二人のゲイが同じベッドにいて云々と、あったのでかなり冒険気分。30席ほどの小劇場での上演。受付のスキンヘッド耳ピアス低音ボイス男性が、とてーもわかりやすい佇まい(笑)。素舞台上にパンツ一枚の俳優二人が身を丸めて寝ている。んで芝居は、二人が交わることなく、“声”からのいろんな質問に答える形式で、ゲイライフを語る流れ。赤裸々な性体験とかも。一人は田舎出身の純朴系、もう一人がマンハッタンで遊んでる系、というわかりやすーい設定。ちなみに始まってすぐ服は着ちゃいました(笑)。”ひとつの舞台上にいながら、“声”と俳優の対話が片方ずつ、照明も半分だけ明るくなる、進むっていう演出は、いまさらちょっとねえ。最後の最後でまあお互いに出会うわけで、そのときの二人の笑顔はすごく眩しかったなあ。
スターバックス夜カフェ淫。

エンパイア・ダイナー
朝食メニュ−とコーヒーで約$10
ヴォナロヴィッチの作品『Savarin Coffe』
街角の湯気はああNYって気が
9番街54丁目交差点
デリでよく見かけます
中央郵便局のパーキング
新聞社のビル?
9番街脇のダイナー